sweet answer.｡*-3-【金田一少年の事件簿neo】

鬼火島殺人事件21 ページ21

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また二手にわかれて、


椎名さんを捜しに外に出る。





竜二「あ、やんでる」






竜二くんが言ったとおり、



砂の雨はもうやんでいた。







走り出したあたしたちだけど、



あるものを見つけた。







「あ！これ見て！」






あたしが指さす先には、誰かの足跡が。







美雪「これもしかして、椎名さんの足跡じゃ…」




はじめ「行ってみよう」







はじめの後を追って、足跡をたどると…







「はじめ、ここって…」






着いた先は




――礼拝堂だった。









はじめ「この礼拝堂って昔、


死んだ人を追悼してたって…」





竜二「あ…言ってましたね」






もう…怖いんだけど…




恐る恐る、中に入ると







「っ…！」




竜二「あっ…！」




美雪「ひっ…」







椎名さんが首をつって、死んでいた。









するとそれを見たはじめが、



急に木の柱を登り始める。







「はじめ！なにする気？」





はじめ「決まってんだろ！椎名さんを下ろさないと」





竜二「無理ですよ！」





美雪「はじめちゃん、高いところ無理でしょ！」






「落ちたら危ないから、やめて！」







はじめ「でもこのまま、



吊したままってわけにはいかないだろ！」







だけど、登ろうとしたとき、



足を滑らせて落下する。







はじめ「うわっ」




「はじめ！」




竜二「先輩！」




美雪「はじめちゃん！」







はじめ「痛ってぇ」






竜二「届きっこないですよ！」





「はじめのバカ！危ないでしょ！」





はじめ「佐木…みんなをここに呼んできてくれ」






竜二「はい」






竜二くんが礼拝堂を飛び出していく。








美雪「はじめちゃん、大丈夫？」






はじめが立ち上がる。







はじめ「大丈夫。大丈夫」





「もう…ホント…無理しないでよね…」






はじめ「ごめん」







でも分かるんだ、はじめの気持ち。






はじめは誰よりも、



命を大切にしようとするひとだから＿＿






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