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◇988 ページ38





―涼介side―




シャワーを手短に済ませ、浴室から出る。




A、ちゃんと寝てるといいんだけど。





濡れた髪をタオルで乾かしながら


ベッドルームに向かうと、




パジャマから白い脚をさらした彼女が


ベッドの上で横たわっていた。





なんか…倒れるように寝た感じだな。






「もう、布団を被らないと風邪引くって」





そう呟いても、彼女からは穏やかな寝息が返ってくるだけ。





そんな彼女に手を伸ばして抱き上げ、


ちゃんと寝かせて布団をかけてあげる。





髪はちゃんと乾かしたんだな。



スルと髪を撫でた俺の手に擦り寄ってくる彼女。





こういうところがほんと。





「おやすみ」






返事は返ってこない彼女に口づけを落とし、


俺も隣のベッドに入る。




すっと眠りに落ち、


その日はとてもいい夢を見た。






.






次の日の朝。




ん…なんかベッドが狭い。



焦点の合わない目をゆっくり慣らしていくと。





「え…」






なんでAが俺のベッドにいるの?




昨日向かいのベッドに寝かせたはずの彼女が


俺の腕の中で丸まって寝ていた。






布団をあげたせいか寒さを感じたのか、


スリ…と俺の方に寄ってくる。





「Aちゃーん、おはよう。」






このまま可愛い寝顔を見つめていたいんだけど、


そろそろ起きる時間だし、何よりこの状態の真相を知りたい。






A「ん…涼介…おはよう」



涼介「ねえ、なんで俺のベッドにいるの?」





少しずつ頭も起きてきたAだけど、


寒いのは変わらないのか更に体を俺に寄せてくる。





「昨日涼介がお風呂から上がってきたら


一緒に寝ようと思ってたんだけど、私先に寝ちゃってて」




涼介「なんで一緒に寝ようと思ってたの?」




「だって涼介、最近眠りが浅いって言ってたから」





そういえば、そんなことボソッと呟いた気が。


聞いてたのか…







「私と一緒に寝たらぐっすり寝られるかなと思って」







ほんと。Aのこういうところが



___大好きだな。







「でも私の方が安心してぐっすり寝ちゃったよ」






そう言って笑った彼女が俺に腕を回してくる。





ちょっと、この可愛いすぎる人をどうにかしてくれ…



本当はそろそろ起きる時間だけど。






まあもうちょっとこのままでいっか。






幸せすぎる朝を噛みしめるように、


俺は腕の中の彼女を抱きしめ直してまた目を閉じた。






◇989 ー寝坊の訳は、ー→←◇987



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みほ.。(プロフ) - (名前)ゆいさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!これからも楽しみにしていただけたら、嬉しいです(^^) (2019年2月23日 12時) (レス) id: bda4ffcd81 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ゆい(プロフ) - 占ツクの中でこのお話が1番好きです!みほさんの更新これからも楽しみにしています! (2019年1月27日 20時) (レス) id: 36417b0f2f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みほ.。 | 作成日時:2019年1月27日 17時

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