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「涼介だって、私が涼介以外の俳優さんと恋仲を演じて、
キスシーンやったら妬くでしょ?」
涼介「妬く(即答)」
は、早い…笑
そんなキリッとした顔で言わなくても。
涼介「もしそうなったら、俺が登場してAを奪う」
「まさかの急展開だね」
そう言って私が笑うと涼介も笑う。
「仕事だけど涼介とこういう所来られてよかったよ」
涼介「俺も」
「涼介、こういうロマンチックな所好きでしょ」
涼介「Aだって好きでしょ」
そう言ってまた笑った。
.
涼介「戻るか」
「そうだね」
衣装として身につけていた腕時計を見て
そう言った涼介に頷いて、来た道を戻る私たち。
ふと手元が温かくなり見ると、
私の手は涼介の手に包まれていた。
寒い冬も乗り越えられそうだな、
とひそかに思うのだった。
.
ス「それでは撮影を再開しまーす」
スタッフの声に各々が配置につくなか、
私と涼介はベンチに腰掛ける。
監督「ここはふたりが自由にやっていいから」
「「はい」」
最後のキスシーンは台本にはセリフが書いていなかった。
監督によると、自然な感じにしたいから
アドリブで自由にやってほしい、とのこと。
涼介「緊張する?」
「うん、ちょっとね」
そう答えた私の手を涼介が握ってくれる。
涼介「大丈夫。演じようとしなくていい。
俺のAへの気持ちを伝えるから、
Aは受け止めて。そして応えて」
そういう涼介の真剣な目が私の緊張を
スーッととかしていく。
私は頷いて、深呼吸をひとつ。
「大丈夫です」
私の声に、頷いた監督が合図を出して。
カン_!
そして始まった。
少し見つめ合ったあと、
涼介の顔が近づいてきて私は目を瞑る。
お互いの距離が0になって、
優しくて甘いキスが注がれる。
本当に好きだと伝わってくる。
涼介からの溢れんばかりの愛を
取りこぼさないように、受け止めたい。
そして私の想いも受け取って欲しい。
少し離れて目を開けると、涼介が微笑んでいて。
そして涼介の手が伸びてきて、
私の両頬を優しく包み込む。
私の目を見つめて逸らさない涼介が
コツンと私のおでこに自分のおでこを合わせ、
涼介「大好き」
そう呟いた涼介に、今度は自分から
腕を伸ばして抱きしめた。
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みほ.。(プロフ) - (名前)ゆいさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!これからも楽しみにしていただけたら、嬉しいです(^^) (2019年2月23日 12時) (レス) id: bda4ffcd81 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ゆい(プロフ) - 占ツクの中でこのお話が1番好きです!みほさんの更新これからも楽しみにしています! (2019年1月27日 20時) (レス) id: 36417b0f2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みほ.。 | 作成日時:2019年1月27日 17時