◇980 ページ30
+
「「そりゃあ、お父さんだからね…笑」」
そして声をハモらせてそう言った私たち。
「「あ、そっか…」」
似てるのも当たり前だよね。なんて話す。
すると、つけていたテレビから紅白の様子が流れる。
ちょうど、後輩のSexy Zoneが楽曲を披露している。
涼介「俺たちも早く出られるといいな」
誰からともなくぼそっと呟いた。
涼介だったような気もするけど、
でもそれはみんなが思っていることで。
薮「でもすっげえ緊張するんだろうな〜」
目を細めて笑う宏太くんにみんなが頷く。
伊野尾「来年10周年になるわけだし、出られたらいいよな」
「そうだね〜」
知念「どうする?もしトップバッター任されたりでもしたら」
侑李のその発言にみんなが
「それはないだろ〜!」と笑っている。
1年後、本当に紅白に出場することができ
トップバッターを飾ることになろうとは
この時の私たちは知る由もないのだった。
.
「そういえば、10周年メドレー楽しみだね」
今回のカウコンでは、来年10周年を迎える私たちが
メドレーをやることになっている。
それもすごく楽しみだな。
涼介「だな〜もう10周年か」
有岡「ほんと早いよな〜」
みんなしてしみじみしちゃって10年前に思いを馳せる。
高木「まあ、あっという間だよな」
薮「そうだな。10年前にはこんなグループになれてるとは思わなかったよな」
有岡「そうだね〜10年後どころか、目の前のことすら見えてなかったし」
伊野尾「ほんと、色々あったよな、A」
優しい顔をしたいのちゃんはこちらを見て微笑む。
その目はすごく優しくて、すごく暖かくて。
私がみんなに出会った9年前。
それこそ、“ここ”がこんなに私にとって
幸せな場所になるとは思わなくて。
こんなに温かい気持ちになれるなんて思わなくて。
そして____
みんなの顔を見てるとブワっと込み上げるものがあって。
目の奥が熱くなって、慌てて上を向く。
だけど、もうすでに遅くて。
涼介「よく頑張ったな」
涙がこぼれ落ちると同時に、涼介に抱きしめられる。
____私の人生の中でこんなに愛しいと思える人に
出会えるなんて思わなかったな。
10周年も、そしてその先もずっと
“ここ”にいられますように。
+
626人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みほ.。(プロフ) - (名前)ゆいさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!これからも楽しみにしていただけたら、嬉しいです(^^) (2019年2月23日 12時) (レス) id: bda4ffcd81 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ゆい(プロフ) - 占ツクの中でこのお話が1番好きです!みほさんの更新これからも楽しみにしています! (2019年1月27日 20時) (レス) id: 36417b0f2f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みほ.。 | 作成日時:2019年1月27日 17時