第三十三話 ページ33
若手が集まったアフレコ現場。
仕事終わりにみんなで飲みに行くことになった。
一件目はスタジオ近くの居酒屋で
ご飯を食べたりお酒を飲んだり。
皆声優ってこともあって
声がでかくて注意されたり。
こうやってみんなで飲みに行くのは楽しくて
仕事でのミスも全部吹っ飛ぶ。
みんなほろ酔い気分になって
明日の朝が早い人たちは
お店を出ると帰ってしまって
後には俺を含めて数人が残った。
「僕、バーに行ってみたいです」
誰かが言い出して
先輩の知っているバーに行くことになった。
ついたのはとってもおしゃれなバーで
奥のテーブル席に通された。
俺もバーに来るのは初めてで
緊張して周りをきょろきょろする。
お客さんは少な目で
カウンターに男性の二人組と
一番端の席に一人で座る女性。
そのきれいな黒髪は
A先輩を彷彿とさせて
高校の時のことを思い出して
切ない気持ちになる。
「壮馬君は何にする?」
メニューを見せてくれる梅ちゃんの声で
我に返ってメニューを見る。
何にしようかと悩んでいるとき
先ほどの綺麗な黒髪の女性が席を立った。
・
「マスター、ごちそうさまでした」
・
その声を聴いて
電流が走ったような感覚に陥る。
慌てて自分の鞄を持つと
先輩や梅ちゃんに断って
びっくりしている皆をよそに
急いで店を出た。
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九条流れ星(プロフ) - あ…あれ??目から水が……… (2017年11月21日 3時) (レス) id: 143cb6c883 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうりんご - 完結おめでとうございます!ずっと見させていただきました!江口さんの小説からのファンでして(笑)次回作も楽しみにしています!! (2017年8月9日 19時) (レス) id: 5239b7b4cc (このIDを非表示/違反報告)
咲姫(プロフ) - めちゃくちゃおもしろかったです!完結するのは少し寂しいですが、ラストとっても感動しました!!これからも頑張ってくださいね♪ (2017年8月8日 19時) (レス) id: b23edac3bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:flower | 作成日時:2017年7月4日 16時