暗殺教室～最弱で、最強な暗殺者～third (ページ22)

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Step 98 ページ22

カエデちゃんとやらの殺意は消えたね♪

ーーー交代しよっか♪事情説明、ヨロシクね♪

うん。任せて。

ありがとう。カエデちゃんを助けてくれて。

ーーーキミを助けることがボクの存在意義だからね♪いつでも頼ってね♪

本当に、ありがとう。

殺せんせーがカエデちゃんの触手を完璧に抜いていく。

「ふー・・・。とりあえず命は無事ですよ。」

「よかった・・・。」

思わず安堵の息を吐く。

「ところでさぁ、Aちゃんは、どうして触手があるの？」

ビクッ

「・・・言わなきゃ、ダメ、かな・・・？」

出来れば、教えたくないなぁ・・・。

にゅるん

空中を漂っていた触手を抜きながら(・・・・・)そう思う。

「Aちゃん・・・触手が、抜けるの・・・？」

「？完全な触手なんだから、付けたり外したり出来るのも当然じゃないの？」

そもそも触手を作った理由は死神を殺すためだし。

殺る前に殺られてどうするの？

ザッ

「使えない小娘達だ。」

「！！アンタ・・・まさか！」

「久しぶりだな。青葉A。」

「・・・アンタは許さない。私の、研究を奪ったオマエだけは、許さないよ。・・・柳沢誇太郎！！」

「まさかお前がこのクラスに入るとは計算違いだな。」

「！その人、二代目死神！？」

触手生物に成ってる・・・。

長く見積もって三ヶ月が命の寿命な筈。

正気なの！？

「行こう、二代目。あの月の落とし前をつけに。」

え・・・？

月の爆発・・・？

でも、それはマウスが爆発しただけじゃ・・・。

まさか、殺せんせー・・・。

アイツの実験台(モルモット)だったんじゃ・・・。

「ぁ・・・あぁ・・・う、そ・・・。」

「Aちゃん！」

「殺せんせー・・・貴方は・・・実験台(モルモット)だったの・・・？」

「・・・確かに、先生は人工的に造られました。」

「・・・ぁ・・・あぁ・・・わ、私の、せいだ・・・私が・・・元凶だ・・・あぁ・・・。」

私が・・・考えたりしなきゃ・・・

あの超理論を、考えたりしなきゃ・・・

地球の危機にならないで。

月が爆発することもなくて。

殺せんせーの元の人間は触手生物にならずに済んでいて。

カエデちゃんのお姉さんも死ななくて済んでいたのに・・・

「私・・・凶悪罪人だ・・・ぁあ・・・」

泣いて悔やんでも、悔やみきれない。

過去に戻ることなんて、未来永劫、有り得ない・・・。

罪のない、人々を・・・

私が・・・危険に晒したんだ・・・。