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臣side
聞こえて来た辛辣なセリフに…隣にいた隆二と目が合う。
険しい顔の隆二。
「何?あれ?誰?」
「…さっきはいなかった…」
啓司さんと岩ちゃんが前に出ようとしたのを制したのはATSUSHIさん。
A「騒ぎになるのも良くない。もう少し…様子を見よう。」
・
月明かりで…3人の様子はよく見えた。
仙崎さんは少し戸惑った表情で…でも笑顔で2人を見つめてる。
『…結婚…するんじゃなかったんですか?…指輪つけて会社辞めるって言ったから…俺てっきり結婚するんだなって…。』
今度は、男の方が…会えるはずのない人に会えた…そんな表情で仙崎さんに一歩近づいた時だった。
一瞬…怯えたような表情を浮かべた仙崎さんは、ベンチから立ち上がって…男と距離を開けた。
?
A「…あいつか…?」
ATSUSHIさんは無意識だったと思う。
独り言を呟くと険しい表情になって3人を見ている。
『……家政婦……お似合いですよ。そうやって、あっちの家こっちの家行って……男漁りしたらいい…。翔太さん…早く行こう?』
男の様子を見て…悲しそうな顔をした後に隣の女は仙崎さんを睨みつけた。
悲しそうな笑顔になった仙崎さんは……
しっかりと2人を見つめて言った。
・
「私のことを…どう思っていても、それはあなた方の自由。……だけど、人の職業をバカにするのはどうかな?私は……この仕事に誇りを持ってやっているの。自分の仕事に対しても…自分がやれない仕事をしてる人にも…私は尊敬を忘れない。」
『相変わらず……ムカつくくらいに綺麗事言いますね…』
女が一歩仙崎さんに歩み寄って…右手を振り上げた時…
「…あ、Aさん!こんな所にいたの?」
え…?
「は?いつの間に?」
隣の隆二の呆れた声。
3人の前に…岩ちゃんがキラースマイルで立っていた。
啓「…先、越されたなぁ。」
苦笑いの啓司さんとATSUSHIさん。
直人「末っ子の反撃見てから…登場しますか。」
直人さんがニヤッと笑った。
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作者名:まる | 作成日時:2018年5月13日 0時