79 ページ29
今市さんがコメントを出してまもなく、元カノさんも今市さんのコメントを裏付けるようなコメントを出したことで、ファンの皆さんの今市さんへの信頼は一気に回復したようで、インスタのコメント欄は激励の言葉で溢れかえった。
一件落着…
…だから……
「もう、自分のマンションに帰ってください。」
隆「まぁまぁ。」
あれから3日後、今市さんは、約束の1週間まではいると言い張って、まだここにいる。
螺旋階段を上り下りするたびにお姫様抱っこをされて…
保護者気分のあっちゃんと啓司君からは毎日(正確には、朝、昼、夕、寝る前の日に4回)『何もされてないか!?』と確認の電話やらLINEが鳴り…
三代目のメンバーさんは、仕事終わりに自分の家に帰る前に、何故かここに顔を出し…
結局、紗香叔母さんが作った夕食を皆で食べて帰る…
そんな謎の3日目が過ぎ…
帰ってくれと言ったけれど、流されたたった今。
「もう大丈夫ですからー。階段も手すりにつかまってゆっくりなら上り下りできるようになりましたし、そこまで義理立てする必要ないですからー。」
お願いしますって顔の前で両手を合わせて拝む私を…
見ていた雑誌から視線を上げて見た今市さん。
隆「…俺いたら、そんな迷惑?」
「迷惑とか、迷惑じゃないとか、そういうことじゃなくてですね、今市さんの生活に戻って欲しいんですよ。」
隆「…うーん……。戻りたくないって言ったら?」
「戻りたくない?意味が分かりませんよ?」
隆「…うん。俺も分かんないや。」
「…なんじゃそりゃ。」
あははは!
笑い飛ばした今市さんに、もう一度帰るように言おうとした時…
「「「ただいまー!」」」
と入ってきた岩田さん、山下さん、エリーさん。
「「「お疲れ様でーす。」」」
と入ってきた登坂さん、直人さん、直己さん。
紗「お帰りー!今日はね!健二郎リクエストの皆でお好み焼きパーティー!!」
………叔母さん…いつから呼び捨てに?
そして、何故ゆえ、そんなに楽しそうなんですか?
「「お疲れー」」
今夜は……
あっちゃんと啓司君も登場しました…。
2454人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まる | 作成日時:2018年5月13日 0時