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隆「しっっっ!!」
「……何してるんですか?何してるんですか?何してるんですかーーーー!?!?」
辺りを気にしながら、小声で連呼する私。
隆「…何って……迎えに?」
小首を傾げた今市さん。
何言ってんだ、この人!!
「外に出ちゃダメじゃないですか!」
小声で叫んだ後、思わず立ち上がって
「いたっっっ」
うずくまる。
もーーーーーうっ!
この足!ばか!!
痛さと苛立ちで涙目になっていると…
ふわっと浮いた私の身体…。
目の前には今市さんの整ったお顔…。
「帰ろー。」
お姫様抱っこされた事に気付いて…
「これ以上目立つ事しないでください!!」
隆「うん。これ以上目立ちたくないから、大人しくして。」
そう言うと…
楽しそうに笑って玄関に向かって走り出した。
「ひやぁああああ!!」
「しっ!!!」
首にしがみつくと…
すれ違いざまに
「え?A!?隆二!?」
啓司君の声。
隆「啓司さん、車まで走ります!」
しがみついたまま後ろを見ると、焦って啓司君も走って来てる。
何だこれ。
おかしくなって…
最後は笑いが止まらなくなった。
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作者名:まる | 作成日時:2018年5月13日 0時