52 ページ2
撮られた…??
私と岩田さんはポカンとして登坂さんの顔を見た。
「撮られたって??」
岩「何に?」
登坂さんは苦い顔をしたまま答えた。
「週刊誌しかないだろ…。」
岩「え?嘘でしょ?隆二さん彼女なんていた?」
「え?知らないんですか?」
咄嗟に出た言葉に、登坂さんと岩田さんが私の顔を凝視した。
臣「仙崎さん、何か知ってるの?」
………そんな…てっきりメンバーさんは知ってると思ったから…。
今市さんのプライベートな話をしていいのか迷いつつ…
2人の心配そうな表情を見て…
今市さん…ごめんなさい。
心の中で手を合わせた。
「先週、2人分の夕食を頼まれました…。それに今日も…。」
臣「相手のこと見た?」
「いいえ…来る前に帰ったので…。」
私の返事に…おかしいなって呟いた登坂さん。
岩「何が?」
臣「マネージャーの話だと、マンション前で撮られたって。でも、帰ってきたタイミングは別だろ?隆二は部屋で待ってたはず。」
岩「わざわざ2人で外に出ないですよね。隆二さん、そういうところちゃんとしてるし。」
「「「……………………」」」
部屋の中が沈黙に包まれた時…
私のスマホが鳴って、驚いて肩がビクッとなった。
ディスプレイは…
『紗香叔母さん』
「もしもし?」
『A?まだ登坂さんの所?』
「うん。」
『岩田くんもいる?』
「いるけど…」
『良かった。だったら話は早い。一緒に私のオフィスまで来て。HIROと今市さんと他のメンバーもこっちに向かってるから。』
2454人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まる | 作成日時:2018年5月13日 0時