Sweet four seasons〜9 完結

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…







しばらく雑談をして…







一息ついたように深呼吸した冬夜は…








「…そう言えば、長谷部もお前にお土産あるって言ってたな。」

思い出したようにそう言った。







「…長谷部君？今日は長谷部君も来てるの？」








「来てる。新年の挨拶がてらプレゼント持ってきたーっとか、あいつらしくないこと言ってたわ。」



「…確かに。長谷部君らしくない。」




顔を合わせて2人で笑って…





「…んじゃ、明日また来る。長谷部来るからもうちょい起きてろよ。」


そう言った冬夜の顔を私はじっと見た。



「？どうした？」
椅子から立ち上がろうとしていた冬夜は再び座り直して私を見つめる。




「…冬夜…本当にありがとう。…私の為に…沢山のことを犠牲にさせちゃった。…私、少しでも良いからお返ししたいのに…何も出来なくて…ごめんね？」



言葉だけでは伝えきれない感謝にもどかしくなりながらそう言うと…




「…なんだよ、急にかしこまって…。」
困ったようにそう言った後…





「…お返しなら、もうもらってるよ？」
そう…泣きそうな顔をした後に冬夜は微笑んだ。





「…え？」







「…お前が今日も生きていてくれること。それが俺には、一番のお返しだよ。」







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少し身体が怠くなって…







横になっていたら…








人が入って来た気配。









「…長谷部君からのプレゼント…期待して待ってました！」

そう言って、こんなに元気だよって驚かせようと、ガバッと布団から起き上がった時…








目の前の…









目元しか見えなくても、長谷部君じゃないってすぐに分かるその姿に…









言葉を失った。









「…千……里？……ど……して？」









「親友なめんなよ。……バカA！！」








そう言って、千里は…カーテンの向こう側で泣き出した。

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