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差し出された手を、私は取らずに、首を横に背けた。






「…別に…1人でも何とかできたし…。」

助けてもらって本当はすごく嬉しいのに、出てくる言葉は相変わらずこんなの。




…なんでこいつにはこうなっちゃうんだろ。





…さすがの登坂も怒って呆れて帰るに違いない…





そう思ったのに…






「…ごめんな。前の男に付き纏われてるって知ってたのに、ちゃんと聞けなくて…。」



そう言った登坂は、手を取ろうとしない私を…




「…え?ちょっ!」




いつかのようにお姫様抱っこした。





「…降ろしてよ!」





「…無理。…だって、お前、腰抜けちゃって立てないでしょ?…今、俺の手取らなかったのもそれででしょ?」




驚いて、綺麗な横顔を凝視すると…






「あんまり俺を見くびるなよ?」

登坂は意地悪っぽくて…優しい笑顔を私に向けた。





靴擦れの時は、部屋の前でお別れしたけど…






状況が状況だけに、今回は私の部屋まで入った登坂。






何だか1人で勝手に緊張しちゃって、俯いてると…







「なんか…飲む?…勝手に…冷蔵庫開けていい?」





ソファーにゆっくり私を降ろした後、視線を私に合わせるように屈んでそう言った登坂をまともに見ることができない。






…何を意識してんだ、私!





「えっと……ホットミルク…。」

やっとそれだけ言えた私の頭にポンと手を置いた登坂は、ジャケットを脱ぐと『待ってて』ってキッチンへ向かった。






心臓が…ドキドキバクバクしてるのは…






さっきのことが原因で…






登坂に対してなんかじゃない!







膝の上の両手をギュッと握った。

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設定タグ:登坂広臣 , 三代目JSOULBROTHERS   
作品ジャンル:恋愛
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利音(プロフ) - まるさんの作品大好きです。。。新作ありがとうございます⋆⸜♡⸝‍⋆ (10月12日 2時) (レス) id: 6af89108d7 (このIDを非表示/違反報告)
dandelion8391(プロフ) - ◎まる◎さーん‼‼驚いて二度見、いや三度見して、叫んじゃいました(゚∀゚)おかえりなさい!ゆっくり読ませていただきます! (10月5日 21時) (レス) id: d7a80fe301 (このIDを非表示/違反報告)
けいちゃん(プロフ) - 久しぶりです!お待ちしておりましたよ! (10月5日 16時) (レス) id: 62c26f1e02 (このIDを非表示/違反報告)
シュン(プロフ) - ◎まる◎さんありがとうございます!絶対読めないと思ってた作品なので本当に嬉しいです。やっぱりまるさんの臣ちゃん大好き。リアル臣ちゃんと重なります (10月5日 16時) (レス) @page43 id: edf4f9d9dc (このIDを非表示/違反報告)
y0u(よぅ)(プロフ) - 更新嬉しいです(*´-`)お帰りなさい!! またまるさんの作品読めるの本当嬉しいです🎵 (10月5日 11時) (レス) id: 424b4648f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:◎まる◎ | 作成日時:2020年8月17日 8時

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