King and Queen

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臣side





ひとしきり笑った彼女は涙を拭いて…



「登坂って、少し弱ってるくらいが丁度いい。」なんて失礼なことを言った後…




「そうだ！アイス買ってきたの！食べない？」
そう言って、冷蔵庫に向かうと、大量のアイスを俺に見せてきた。





「お前…昨日もだけど…毎回すごい量だよな…。」




「ん？だって大は小を兼ねるじゃん。」




「使い方、合ってるか？それ？」




「まーまー、細かいことは仕事だけで良いって。これ、サイダー味、オレンジ味、バニラ、チョコ、…そんでもって…ヘーゼルナッツに…期間限定ピスタチオ。ピスタチオ…いいよねぇ…響きからして最高よねぇ…。」







…







「お前…自分が食いたいんだろ、ピスタチオ。」




「は？そんなわけないし！病人に買ってきたお見舞いに自分が食べたいものなんて…





「じゃあ、俺、ピスタチオ。」





「あぁっっ！！」



すっとピスタチオアイスを手に取った俺の手元を切なげに見てる彼女に今度は俺が爆笑。




「どっちが小学生だよ！ほら、これはお前が食え。俺はサイダー味！」



持っていたアイスを彼女に渡したら…





少し照れ臭そうに…





…嬉しそうに





「…ふふ。…ありがと。」

そう言って俺を見た彼女は…






可愛かった。







…うん。







絶賛体調不良だ、今日も。

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