Sweet four seasons〜7

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「…つぶれ顔ー！」



「やめてょー」



人の顔で遊んでひとしきり笑った登坂は…



「…で？何で知ってんの？」

またそう聞いてきたから…






「…夜ご飯に誘われて…無理ですって断ったら…じゃあ電話番号教えてって。じゃなきゃ午後の個展は中止にするって言うから…。」


仕方なく、事実を答えると…






「よし、行こう。」

登坂が急に立ち上がった。






「？行くってどこに？」






「警察に決まってるだろ？それは、『恐喝罪』だろ。」





「はい？…ちょっ…登坂？！」


歩き出そうとする登坂の腕を掴んで引き留めようとしたら…






ふわっと…あっという間に登坂の腕に包まれた。






「…え？」




「…良かった…。」




「え？…え？」




「…お前が…新庄さんと会いたくて自分から教えたのかと思ったから…。」




「…そんなわけ…。」




「だよな、本当はちゃんとお別れするつもりだったって言ってたもんな。」






…えーと…







それ…言いましたっけ？私。






混乱する私の顔に気づいた登坂はニヤッと笑うと…






「…めっちゃ酒に酔っ払って、そう言ってたよ？」

そう言って私の顔を覗き込んだ。





「…嘘でしょ…他に…他になんか変なこと言ってなかった？」





「んー？登坂大好き！とか？」





「……へ？」






「ばーか、嘘だよ。これは、俺の願望。…ま、そのうち、実現させるけどね？」






そう言ったオオカミワンコは…






私のおでこにキスをした。

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