Sweet four seasons〜7

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岩side






慌ててリビングに入ってきた彼女は…





「ごめんっ！もうこんな時間なんだね！すぐご飯用意する！」




そう言ってキッチンへ直行しようとして…




「A！」



俺はその手を、臣さんよりも少し先に掴んだ。




「え？岩ちゃん…？」




「…たまにはさ…3人で外に出ない？」




「…へ？」




「いいね、岩ちゃん。そうしよう。」



臣さんが即答して、スマホを触り出した。





「え？外？どこに？」

キョトンとしてるAに…







「…寿司だな。予約完了。行くぞ。」

臣さんがニコッと笑って彼女の頭をポンポンと撫でた。







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「…ちょっ…こんな高そうなところ…」


「いいの。とりあえず、8月までライブないから中休憩。俺、とりあえずビール。2人は？」


メニューを見ながら適当に頼んでくれる臣さんのことを気にしながらも、彼女は俺たちに何を聞かれるんだろう？とそわそわしている気がする。




…正直





…聞きたいことなら山程ある。





…けど、聞いていいものなのか分からない。

あそこに、3人だけでいたら彼女に問いただしてしまいそうで…

『外に出よう』思わずそう言ったけど、すぐに同意した臣さんも同じ気持ちだったに違いない。





…A






…新庄さんと会ったのは…約束を守る為？




…それとも…ケリをつける為…？





…それとも






…よりを戻す為？







恐くて聞けないのは…きっと…







…あの写真を見てしまったから。

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