Sweet four seasons〜7

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臣side







「…俺…正直、行かせたくないっす。臣さんみたいに言ってやれない。」




「…岩ちゃん…俺だって行かせたくないよ。…だってさ、あの2人、好きなまま別れたんでしょ？雪乃さんに会って、その事が解決した今…どうなったっておかしくない。」

組んでいた手に力が入った俺を見て、健ちゃんが宥めるように言った。



「……2人の気持ちは…分かるけど…俺も、臣ちゃんのさっきの言葉に賛成や…。新庄さんとのことは、雪乃さんと話ができた時点でもう一度向き合わなならん問題やったし…。…あいつが決めるしかない。」




「……そうですよね…。」




「…ほら、折角Aが作ってくれてたご飯食べようや。あいつ、部屋から出てきた時、感想見たら喜ぶやろうから、ちゃんと書いとこ。」




励ますように言った健ちゃんに…





「…健ちゃん…。」



「ん？何や？」



「…いや、やっぱいい。」



「何や、おかしなやっちゃな。」






“健ちゃん、本当は…どう思ってるの？Aのこと。”


聞いてしまいそうになって慌ててブレーキをかけた。







…今のこの状況で聞くのは…








…健ちゃんとAにとって…良くないことだって分かりきったことだったから。









…君が…








…俺だけの人なら、絶対に行かせやしないのに…。







どうしたら、君の心が手に入るんだろう？

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