Sweet four seasons〜7

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臣side



3日間の怒涛のスケジュールの撮影が終了。



やっと、明日には帰国できる。



この間、俺も健ちゃんも岩ちゃんも彼女とこまめに連絡を取ってたけど、何の変わりもないようで…



冬夜さんの気配はパッタリと消えていた。








『明日、帰るね。』

『了解！夕食のリクエストは？』

『和食！』

『範囲広っ！』






なんてことはないやり取りも幸せでニヤけながらスマホをポケットしまって…




目の前の乾杯の輪に入る。





「それでは…MV撮影お疲れ様でした。今回の撮影で斉藤さんは産休です！斉藤さん、大事な時期に海外まで来てくれてありがとうございました！元気な赤ちゃん産んでください。乾杯！」

「「「「「「乾杯！」」」」」」



直人さんの音頭で始まった、カメラマンの斉藤さんのプチ送別会。




ずっと俺らに着いてくれてた彼女は、この度念願の第一子を妊娠して、今回の撮影を最後に少し早めの産休入りが決まっていた。





「斉藤さん、お腹の赤ちゃんもうどっちか分かってるの？」

賑わうホテルの会場の中、代わる代わる皆から声をかけられてる斉藤さんにようやく近づけてそう聞くと…



「女の子ー！一姫二太郎目指す！」

愛おしげにお腹をさすった後…


「あ、後任のカメラマン決まったから安心してね。」

そう言った斉藤さんの一言に、隣にいた健ちゃんが

「あ、決まったん？良かったっすね。なかなかいなくて困ってましたやん？」

ニコニコしながらそう言って、“触ってもええ？”って聞いてお腹をそっと触れてる。


「うん、やっとー。でも、それも半年の期間限定ね。その後はまた探すって事務所が言ってた。」


「？半年限定？」

不思議そうに聞いた岩ちゃんに…





「そう。元々国内じゃなくて海外で活躍してる人なの。最初はすぐに断られたんだけど、最近になって“半年なら良いよ”って連絡くれたんだ。何か事情が変わったのかも？」

そう言って、彼女は首を傾げた。

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