Sweet four seasons〜7

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臣side







少し迷った様子の後、俺らを見渡して…






「…とりあえず、座らへん？」
そう、皆に座るように勧めた健ちゃんは…






落ち着かない様子で足を揺らした後…






決心したように、顔を上げて言った。








「…あいつの…Aの前の男が、Aのこと探しとる。」





瞬間、俺らは皆で顔を合わせて…




それを見た健ちゃんは怪訝な顔になった。





「何？何か知っとるん？」






「…さっき、私のところに涼弥から電話があって、昨日と今日、cafeにAを訪ねて来た男がいるって。」

千里ちゃんの返事に…






「…まじかー。今かー…。」

健ちゃんは頭を抱えた。




食事をとってる時に、隆二達には、雪乃さんや由紀子さんが言っていたことは教えてあったから…全員話は通じているんだけど…




「健ちゃんは何でそれ分かったの？」

不安になりながら聞く。







「Aのおかんから…さっきAに電話が来て…その話をしとったと思う。」





「思う？…何の話したのか聞かなかったの？」


岩ちゃんの問いかけに、健ちゃんはやりきれない表情になった。







「あいつ…で泣き出して……『冬夜が私を探してるみたい。』しか言えなくて…とりあえず部屋まで送って来た…。」







「…私、先、部屋に戻るね。」


千里ちゃんがさっきとは一転してしっかりとした口調でそう言ってくれてたから…とりあえずお願いすることに。









…









「…昔の恋人…Aに何の用事だろ…。」


呟くように言った隆二に健ちゃんは俺たちを見ながら答えた。









「雪乃さんが言ってた通りなんやろ。…Aを…取り戻しに来たんや。」

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