Sweet four seasons〜7

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…







「…ごめんなー？おかんのテンション高くて、疲れたやろ？」







健パパと健ママと食事をとってお別れして、健二郎と二人タクシーに乗ってホテルへ向かっていた。








「すごい楽しかったよー！やっぱり、健パパと健ママといると元気でる。…でもさ、健ママ、今日は私に話あるって言ってたのに健二郎が遮っちゃって聞けなかったじゃん？大事な用事だったらどーするの？」



隣の健二郎を覗き込むようにそう言うと…



チラッと私を見た後、何故か気まずそうな顔になった健二郎は窓の外の景色に目を向けて…



「大事な用事じゃないから安心してええから…しょーもない話や。」



小さくそう言った。








…









「…健二郎？」


窓ガラス越しに映った健二郎の顔が切なげに一瞬歪んだのを見て…






思わず、両手で頬を包んでこっちを向かせると…







驚いたような顔で私を見つめてる。








「…お前…何して…








「…大丈夫？…何かあった？」


結局、私はいつも健二郎に助けてもらってばっかりだから…








「…たまには、私のことも頼ってよ？…こんなんで頼りないかもしれないけど…」

言った後に、今の自分の状況を思い出して情けなくってると…






わしゃわしゃっと私の頭を撫でた健二郎は…







「…なんや…そんな顔してたら頼れないやん。…ほら、笑え。」

優しい顔で最後に頭をポンポンした。



その顔で、心が一気にあったまる。




…ずるいな。結局、私がまた助けられちゃった。



悔しくて…健二郎の顔を包んだ手に力を入れて…



両サイドから挟まれた健二郎の顔は変顔に…





「…くく…変な顔ー！」


「おーまーえーはー！！」


「笑えって言ったの健二郎じゃーん！」


「人の顔使うな！ほんま、しゃーないやっちゃな！」



2人で笑ってたら…






？





私のスマホがなった。

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