�� ページ7
…翌日
渋々出勤して…
運の悪いことに最初に出会したのは悠斗だった。
ほとんど目の腫れは引いていて…きっと他の人なら分からない程度に化粧でごまかしたけど…
「…ちょっと、こっち来い。」
私の顔を見た悠斗は、人気のない場所へと私の手を引いていく。
「…泣いた…よな？」
人差し指でそっと私の目の下を撫でる悠斗。
そう、この人にだけは泣いた顔を瞬時に見破られてしまっていた過去を思い出す。
「…泣いてない。」
「…嘘つくなって。俺に“泣いてない”は通用しないの、お前が一番知ってるだろ？」
「それは昔の話でしょ？」
「でも、お前、昔と何一つ変わってないじゃん？」
そう言って、前屈みになって私の顔を覗く悠斗の瞳は優しくて…
…止まっていた涙がまたじわりと溢れそうになった時…
…
「…ちょっと良い？」
不意に感じた風と、昨日私を泣かせた香り…
そして、悠斗から引き離されるように腰に回された腕に後ろへ引っ張られる。
「…え？何で？」
気がつけば、彼は背後からすっぽりと私を包むように抱き締めていて…
「…ふーん…泣かした犯人は彼だ？」
悠斗の挑発的な視線と、登坂君の鋭い視線が私の頭上で交差した。
「…ちがっ……違うから！…ちょっ…登坂君、離してよっ」
慌てて彼の中から抜け出そうとするけれど…
「…いいから少し黙ってて。」
冷たい目で見下ろされて、何故か怒られた私…。
「…泣かせるくらいなら、俺が貰いたいんだけど？」
悠斗の言葉に…
彼は、何の迷いもなく言った。
「泣かせて良いのも、慰めて良いのも俺だけなんだよね。俺のだから。悪いけど、諦めてもらえます？」
…へ？
ここでいきなり独占欲？！
ポカンと彼を見上げると…
チラッと私に視線を落とした彼は…
苦虫を潰したような顔になって…
「…ちょっと、こっち…。」
悠斗のことは置き去りで、開いている部屋に私を突っ込んだ。
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◎まる◎(プロフ) - naoさん» うふふ…(//∇//)読んで頂けたかしら？ (2020年6月21日 23時) (
レス) id: 508ee6699a (このIDを非表示/違反報告)
nao(プロフ) - まさかの第4段！！嬉しいです泣あれ？公開、、、あります？気長に待ちます嬉 (2020年6月21日 11時) (レス) id: 2dc192e921 (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - yukaさん» ありがとうございます(//∇//)好きなお話だけ読めるのが短編の醍醐味ですよね(≧∀≦)引き続き臣さん一本でお楽しみくださいね(^-^) (2020年6月17日 2時) (レス) id: 508ee6699a (このIDを非表示/違反報告)
yuka(プロフ) - 何度も読み返しております（しかも…臣くんのstoryのみ…ごめんなさい）なぜだか毎回ニヤケテ読んでおります。まるさんが描く臣くんのファンです。また、お逢いできますように… (2020年6月16日 21時) (レス) id: 847a41b2a1 (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - k-omiさん» Bonjour(//∇//)！って、どこから帰国した��(ﾟДﾟ)！？気持ちは、臣さんの第二の故郷フランスはパリからの一時帰国ということで…(//∇//)少しでも、気分転換のお役に立てますように…！コメントありがとうございます(^-^)！気持ち、抑えないで〜（笑）！！ (2020年6月16日 5時) (レス) id: 508ee6699a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：◎まる◎
| 作成日時：2020年4月14日 15時
