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臣side
「Aは、私の親友である前に、私の恩人なの。だから、絶対に泣かせないでね。」
「恩人？」
「うん。ほら、私見た目がこんなんで、無駄に派手だからさ、女優志望なのに、最初の頃はモデルの仕事ばっかりきちゃって…。やっと来た女優の仕事も“顔とスタイルが良いと演技関係なく採用してもらえて良いわよね”って嫌味三昧。そんなことが続くと、もう辞めちゃおっかなって思って。そうやって愚痴ったら、Aが怒るわけでも、変に応援するわけでもなく、淡々と私に言ったの。」
「…なんて？」
「…『別に、入り口はどこでも良いんじゃない？顔とスタイルが良いんだから、その武器を思う存分使えば良い。そのまま、それで良いじゃん。皆、入り口は違うけど、中に入ったら同じ土俵でしょ？そこで見せつけてやればいいんだよ。会場の外で喚いてる奴はいずれ飽きたらいなくなる。会場の中にいる…同じ土俵に上がった人に、真っ向勝負でやってれば…ちゃんとジャッジされると思う。勝てるでしょ、柑奈なら。』って、さらーっと言われて。」
そこまで言うと、一口ビールを飲んだ後…柑奈はすごく嬉しそうな顔をして言った。
「私、その時、すっごい人に出会った！絶対この人の親友になるんだ！って決めたの。」
ふふっ
思わず笑った俺に、柑奈がなぁに？って聞いてきたから…
「俺も同じ。あいつに出会って、あ、良いんだ、俺はこのまんまで。俺は今の俺を武器に戦えば良いんだって思えて…そっから、あいつの存在自体が俺の支え。」
「…それ、早く言ってあげなよー。もう、良いじゃん？今の登坂君なら守れるじゃん？」
「…守れるっつーか、守る。」
「はいはい、他の人に持ってかれる前に、ちゃんとしなよ？…ってか、A、遅くない？」
2人で顔を見合わせた後…
探しに個室から出ると…
「…あぁ、丁度良かった。今助けを呼びに行こうと思ってたんだよ。」
困った顔のマスターと…カウンターでつぶれてるA。
「え？ちょっと、A！？大丈夫？」
柑奈が彼女の肩に触れると…
顔を少し上げてにへらぁーと笑ったAは言った。
「…かんにゃあ…だいじよーぶらよー。」
いや…
1ミリも大丈夫じゃねぇ…
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◎まる◎(プロフ) - naoさん» うふふ…(//∇//)読んで頂けたかしら？ (2020年6月21日 23時) (
レス) id: 508ee6699a (このIDを非表示/違反報告)
nao(プロフ) - まさかの第4段！！嬉しいです泣あれ？公開、、、あります？気長に待ちます嬉 (2020年6月21日 11時) (レス) id: 2dc192e921 (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - yukaさん» ありがとうございます(//∇//)好きなお話だけ読めるのが短編の醍醐味ですよね(≧∀≦)引き続き臣さん一本でお楽しみくださいね(^-^) (2020年6月17日 2時) (レス) id: 508ee6699a (このIDを非表示/違反報告)
yuka(プロフ) - 何度も読み返しております（しかも…臣くんのstoryのみ…ごめんなさい）なぜだか毎回ニヤケテ読んでおります。まるさんが描く臣くんのファンです。また、お逢いできますように… (2020年6月16日 21時) (レス) id: 847a41b2a1 (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - k-omiさん» Bonjour(//∇//)！って、どこから帰国した��(ﾟДﾟ)！？気持ちは、臣さんの第二の故郷フランスはパリからの一時帰国ということで…(//∇//)少しでも、気分転換のお役に立てますように…！コメントありがとうございます(^-^)！気持ち、抑えないで〜（笑）！！ (2020年6月16日 5時) (レス) id: 508ee6699a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：◎まる◎
| 作成日時：2020年4月14日 15時
