�� ページ29
「…んで？合コンは見栄を張っただけで、女子会だったと？」
「…はい。」
リビングに戻って、ソファーに座る臣くんの前で、私は床の上で正座。
「…何で俺のこと避けてた？」
「…避けてなんか…
「嘘はもういい。」
「…はい。……あの……臣くんが…」
そこまで言って、頭に浮かんだのはあの綺麗なモデルさん。
グッと涙がこみ上げて来て…言葉に詰まったら…
「…A？…こっち、おいで。」
臣くんが、優しい声で私の手を引いて隣に座らせた。
「…何？何で泣いてるの？何を我慢してるの？」
泣き出した私の頭を優しく撫でた後、さっきとは違って、宝物を抱きしめるように私を包み込んだ臣くん。
「…あの…モデルさんと付き合ってるって思ったから。」
やっとのことで言えたその一言に…
臣くんは、ふーっとため息をついた。
「…あれか…。ごめんな？Aの耳にも入ってたんだ？違うんだよ。何か相手が勝手に色々匂わせてんだけど、俺、2人きりで会ったことすらないから。」
「…ほんとに？」
顔を上げた私に、臣くんは優しく微笑んだ。
「本当に。お前、さっきの俺の話、聞いてた？俺、お前のこと、妹なんて思ったこと一度も一瞬もないから。」
「…夢見てるのかな？死んじゃいそう…。」
止まらない涙の中…
「…さっきのキス、無しにして…。こっちが初めて。」
そう言った臣くんは、私の頬を優しく包んで…うっとりするくらいに甘いキスをした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『お兄ちゃんとお姉ちゃんと…パパとママになんて言おう…。』
『…あー……それならもう大丈夫。』
『？なんで？』
『お前が合コンで帰ったって聞いて、俺が焦って帰ろうとしたら、お父さんとお母さんとお兄さんと姉貴と…親戚一同にバレちゃって…
『え！？嘘！？』
『“泣かせたら、マジで許さねーからな。”って言われて来たから。やばい、泣かせちゃったよな。これ、無しにして。』
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◎まる◎(プロフ) - naoさん» うふふ…(//∇//)読んで頂けたかしら？ (2020年6月21日 23時) (
レス) id: 508ee6699a (このIDを非表示/違反報告)
nao(プロフ) - まさかの第4段！！嬉しいです泣あれ？公開、、、あります？気長に待ちます嬉 (2020年6月21日 11時) (レス) id: 2dc192e921 (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - yukaさん» ありがとうございます(//∇//)好きなお話だけ読めるのが短編の醍醐味ですよね(≧∀≦)引き続き臣さん一本でお楽しみくださいね(^-^) (2020年6月17日 2時) (レス) id: 508ee6699a (このIDを非表示/違反報告)
yuka(プロフ) - 何度も読み返しております（しかも…臣くんのstoryのみ…ごめんなさい）なぜだか毎回ニヤケテ読んでおります。まるさんが描く臣くんのファンです。また、お逢いできますように… (2020年6月16日 21時) (レス) id: 847a41b2a1 (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - k-omiさん» Bonjour(//∇//)！って、どこから帰国した��(ﾟДﾟ)！？気持ちは、臣さんの第二の故郷フランスはパリからの一時帰国ということで…(//∇//)少しでも、気分転換のお役に立てますように…！コメントありがとうございます(^-^)！気持ち、抑えないで〜（笑）！！ (2020年6月16日 5時) (レス) id: 508ee6699a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：◎まる◎
| 作成日時：2020年4月14日 15時
