Sweet four seasons〜5

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臣side








事件から3日目。







彼女はまだベットの上だった。






検査の結果、骨折まではしていないものの、両足の捻挫は重症だった。








あんなことがあった上に、それを忘れさせてくれないような怪我まで負ったのに…









彼女はあの日の夜以来、消して涙を見せることはなかった。






「登坂も岩ちゃんも、またすぐLiveあるんだから、無理して来なくて良いから。」






俺達が病室に入るたびに、困った顔でそう言う彼女。








…あの時…









こうやって、無理してでも君に会うようにしていたら…









もっと違った未来があったはずって思うと…








悔しさと無力な自分への怒りでどうにかなりそうだった。

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「…健ちゃん、今日はAの所行けるの？」



家族同然の健ちゃんに会えたら、彼女も心強いに違いない。




この2日間、リハが終わるとバタバタと急いで帰ってしまう健ちゃんを今日こそは逃さないように、リハが終わるや否や健ちゃんの前に立ち塞がった。





真っ直ぐに見つめた健ちゃんは…




「…おん…。今日は行く。…そんで…臣ちゃんと岩ちゃんにお願いあるんやけど…ええかな？」




深刻な顔で俺を見つめ返してきて…







「…岩ちゃん！ちょっとええか？」

イヤフォンで曲を聴きながら帰り準備をしていた岩ちゃんに声を掛けると…









「…詳しいことはまだ言えんけど、今日、行って欲しいところがあるんや。」


そう言って、俺たち2人に、1枚の紙を見せてきた。









「「………これ……」」

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