�� ページ40
足早に駅へと向かうと…
背後から聞こえてくる駆け寄る音。
何？
振り返った瞬間…
私の右腕は彼に掴まれていた。
「…ちょ……ちょっと待ってよ、Aさん。」
「え？……剛……岩田さん、どうしたの？」
「剛典…」
「はい？」
「剛典でしょ！なんで俺のこと避けてんの？」
息を切らしながら、顔を上げた彼は怒った顔。
…避けてる？
私が？
「…避けてなんかないし。…迷惑そうだったから関わらないようにしてたんじゃない。」
一方的に非難されてムッとして、掴まれた腕に力を入れて振り払った。
「…何？迷惑そうって？何のこと？」
足早に離れようとする私の隣を彼も並走して歩く。
「彼女なんでしょ？あの受付の子？あの子に私とご飯行ってるの知られたくなかったからあの時気まずそうな顔したんだよね？」
「は？…ちょ…何でそうなるかな？…ちょっと、止まってよ、話したいんだって！」
そう言って、また私の腕を掴んだ彼の手を、私はさっきよりも力一杯振り払った。
「もう良いってば、私には関係ないから！」
怒鳴るように投げつけた言葉に…
彼は無言になって…
でも、帰ろうとはせずに私の隣を歩き続けて…
しばらくして…
「…さっきの人が前に言ってた先輩？」
小さな声で聞いてきた。
…一瞬何のことか分からなくて…
…少し後に
…あぁ、そうだ、私の好きな人は、同じ部署の先輩って設定だった…ってことを思い出す。
…もう、こうなりゃヤケだ。
「…そうだけど、それが何？」
「…うまく…いったんだ？」
「…それはどうかな？彼、来月結婚して、半年後に子供が生まれるし。」
淡々とそう説明したら、ふと隣の気配が消えて…
振り向くと…
「…何だよそれ……ふざけんなっ、あの男、許さねー！」
王子が…
ものすごい剣幕で怒った…。
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◎まる◎(プロフ) - しまさん» ありがとうございます(//∇//)とっても嬉しいです！お時間ある時、ぜひ遊びに来てください(^-^) (2020年6月21日 23時) (
レス) id: 508ee6699a (このIDを非表示/違反報告)
しま(プロフ) - こんばんはいつも読ませていただいています。短編また読めて嬉しいです。一気読みしちゃいます。 (2020年6月21日 21時) (レス) id: ab3f80523f (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - ひろみさん» ひろみさーん(//∇//)Love！短編集で皆さんの中の1番のお気に入りが気になる今日この頃…コメントありがとうです(≧∀≦)！ (2020年6月20日 10時) (レス) id: 508ee6699a (このIDを非表示/違反報告)
ひろみ(プロフ) - いやっほーいヽ(〃∀〃)ﾉ短編空いてて嬉しいですー\(//∇//)\ 短編巡りしちゃいまーすヽ(〃∀〃)ﾉ 一目惚れの恋の行方、好き♪ (2020年6月20日 10時) (レス) id: 1d04770cad (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - ターちゃんさん» はじめましてo(^-^)oコメントありがとうございます！飽きないだなんて嬉しすぎますー(//∇//)期待に応えられるよう、バージョンアップしていつかまたお会いできますように…(≧∀≦) (2020年5月24日 20時) (レス) id: 304fe1b090 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：◎まる◎
| 作成日時：2020年3月12日 2時
