�� ページ27
「…ごめん。……俺、自分に余裕なくて…お前のこと裏切って…そんな自分に嫌気さしてて…だけど、お前は離れていかないって勝手に自信持ってて…。合鍵送られてきた時、本当目の前真っ暗で…。職場に電話したら辞めたって言われるし…どうしていいか分からなくなって…せめて、頑張ってる姿見てもらおうって…。」
「…見てたよ？」
「え？」
「臣の出てるTVもラジオもぜーんぶ。部屋を出て、気持ちが落ち着いた時、一ファンとして応援しよう！って決めてたから。」
ふふっとそう言って笑った彼女。
もう貴方とはやり直せない、そう線引きされたようで苦しくなる。
「…付き合ってる人…いるの？」
博士と言う名前を聞いて、勝手に自惚れた自分が恥ずかしくなって聞いてみると…
「…残念、いないの。」
俺の方は見ないでそう答えた彼女。
そう答えてほしいと願っていた彼女の言葉に、安堵のあまり言葉を返せずにその顔を見つめていたら…
「あー！モテないなーって思ってるでしょ！」
わざと頰を膨らませて、上目遣いで可愛く睨んだ彼女は…
「…これでもそこそこモテるんですから！この前もお客さんに結婚を前提にお付き合いしてくださいって言われたし。」
そう言って胸を張った後…
「…だから…もう、私のことは気にしないで。臣は優しいから、私に責任感じてるだけだよ。」
そう言って立ち上がった。
「…博士ー！帰るよー！…きゃっ」
そんな彼女の手を後ろから引いて…
彼女は俺の膝の上に座り込んで、背後から俺に抱きしめられる格好に…
「えっ…臣…
「気になる。気にする。」
「え？」
「そんなの聞いたら気になる。何それ。プロポーズ？無理なんだけど…」
「…臣…」
「…優しくする余裕なんてないから。責任とか…そう言うんじゃなくて…ただただ、どうしたらまた会えるのか…、あの日から、お前のことを忘れた日、なかった。…こうやって…またAに触れられる日のことばっか考えてた。」
「…臣…あの……
「何？もう今更とか言わせないし。」
「…いや…じゃなくて…
「どうすればこの気持ち、お前に伝わんの？」
焦りと不安で矢継ぎ早に言葉を出すと…
俺の膝の上から横にスライドするようにおりて、すぐ隣に座った彼女。
そして…
開けた視界の目の前に…
「…博士…」
ちょこんと座って、尻尾をプリプリ降ってる彼の姿。その顔は、何かを期待しているように見えて…
「私が臣に抱っこされてると思ったみたいで…僕も抱っこって言ってる……」
「ふはっ！！」
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◎まる◎(プロフ) - しまさん» ありがとうございます(//∇//)とっても嬉しいです！お時間ある時、ぜひ遊びに来てください(^-^) (2020年6月21日 23時) (
レス) id: 508ee6699a (このIDを非表示/違反報告)
しま(プロフ) - こんばんはいつも読ませていただいています。短編また読めて嬉しいです。一気読みしちゃいます。 (2020年6月21日 21時) (レス) id: ab3f80523f (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - ひろみさん» ひろみさーん(//∇//)Love！短編集で皆さんの中の1番のお気に入りが気になる今日この頃…コメントありがとうです(≧∀≦)！ (2020年6月20日 10時) (レス) id: 508ee6699a (このIDを非表示/違反報告)
ひろみ(プロフ) - いやっほーいヽ(〃∀〃)ﾉ短編空いてて嬉しいですー\(//∇//)\ 短編巡りしちゃいまーすヽ(〃∀〃)ﾉ 一目惚れの恋の行方、好き♪ (2020年6月20日 10時) (レス) id: 1d04770cad (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - ターちゃんさん» はじめましてo(^-^)oコメントありがとうございます！飽きないだなんて嬉しすぎますー(//∇//)期待に応えられるよう、バージョンアップしていつかまたお会いできますように…(≧∀≦) (2020年5月24日 20時) (レス) id: 304fe1b090 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：◎まる◎
| 作成日時：2020年3月12日 2時
