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「…そんじゃあ、なくなる前に、一つ返しておく。」



ふふっと笑って、登坂は手に持っていた袋を私に差し出した。





「…はいはい。こんなことやってたら、永遠に終わらないじゃん。寒がりでいつもモコモコのくせに、何でここ最近そんな首回り寒そうにしてるのよ?」





「…Aに巻いてもらった方があったかいから。」





「…私はあんたのおかんか!」





思わず突っ込むと、“あはは!”って楽しそうに笑う登坂。








「…ほら、打ち上げ始まってんでしょ?…もう行きな?」






登坂の笑いが治るのを待って、腕をポンと叩くと…







「…マジで来ないの?」







登坂が真面目な顔で私を見下ろした。







「…マジで行かないよ。」






「…新海さんと…デート…とか?」






「…へ?あー、違う違う。なんか今日は早く寝たいの。頭痛いし、身体だるくて。」






「え!?大丈夫?」





今度は一気に心配そうな顔になった登坂は私に渡した袋を取り返すと、そこからストールを取り出して、私の首にぐるぐる巻いた。






狼じゃなくて…ワンコだ。


岩ちゃんとは違うタイプのワンコ。








巻かれたストールに顔を埋めてクスっと笑った私に登坂が“何?”って首を傾げたから…







「…登坂って…見た目は冷たそうなくせに優しいよね。」



















そう言うと…






「…いや、ただ“優しい”でいいだろ。前半余計。」



照れ隠しで、ぶっきらぼうに答えた登坂は…




不意に何か思いついたように顔を上げて…視線の先の車通りを見つめると…






「…調子悪いなら送る。


…俺、優しいから。」






そう言って…








「え?…ちょっと…!」








私の返答なんて聞きもせずに手を引いて、手を挙げてタクシーを拾って…








私を押し込んだ後に、自分も乗り込んだ。

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設定タグ:登坂広臣 , 岩田剛典 , 三代目JSOULBROTHERS   
作品ジャンル:恋愛
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(名前)oto_1946525@ezweb.ne.jp(プロフ) - 始めまして。音と言います。楽しく読ませて頂いております。今はパスワード教えて頂けないのでしょうか? (2020年9月1日 18時) (レス) id: 0b9e4ce0ab (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - yukaさん» yukaさん(^-^)お忙しいのに読みに来てくれてありがとうございますo(^-^)oお時間ある時楽しんでもらえれば嬉しいです(*^_^*) (2020年5月3日 5時) (レス) id: 3781d568eb (このIDを非表示/違反報告)
yuka(プロフ) - まるさん!!今からですが…モロモロと…バタバタと…してまして…ゆっくりですが楽しませて頂きます (2020年5月2日 23時) (レス) id: 847a41b2a1 (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - あややんさん» むむむむ!あややんさん!◎まる◎も待ってましたァ!よん!笑!更新します! (2020年2月3日 20時) (レス) id: 2f9468fade (このIDを非表示/違反報告)
あややん - んんんん!!まるさん!お久しぶりです!待ってましたァよ!笑楽しみですねぇ今回も笑更新頑張ってください!! (2020年2月3日 20時) (レス) id: f0ecbe2c49 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:◎まる◎ | 作成日時:2020年1月19日 14時

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