Sweet four seasons〜１

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“んー？”

そんな感じで目を細めて私の背後を見た新海さん。





「…お前、LDHに追いかけられるの特技？」
冗談めいて、私にそう言った後…





「これはこれは、登坂さん。いつも、うちのホテルがお世話になっております。」

昨夜の繰り返しとばかりに頭を下げて挨拶をした。








…登坂の視線は…







新海さんの掴んでいる私の手に釘付けで…







「…彼女は僕が送りますから。」

そう言って、新海さんが私の肩を抱いて連れて行こうとした時だった。








「…本気なんですか？」

登坂の低い声が響く。








その言葉に、足を止めて振り返った新海さんを登坂はまっすぐ見つめて言った。







「…岩ちゃんに失恋して…１週間やそこらで次の男にいけるような女じゃないって思ってんですけど…。」







その言葉に…






新海さんはチラッと私を見つめた。






“お願い。適当に誤魔化して…”
私は、そんな思いで、彼の服をギュッと掴むと…






ふっと目元を緩ませた新海さんは、登坂を真っ直ぐに見つめていった。






「…仰るとおり、そんな女じゃないですよ。…俺が、彼女に強引に言ったんですよ。忘れさせてやるから付き合ってって。…一回付き合ってくれるまで諦められないって言って…」







そこまで言うと、新海さんは…







片手でグイッと私の顎を持ち上げて…








「…へ？」








キスをした後…









「…こういうわけです。」

そう言うと、ぐいっと私の肩を掴んで、車に乗せた。

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