Sweet four seasons〜１

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…







店が見えてきた時…








近くの電柱にもたれてる人影が目に入った。







モッズコートを着て…







深くキャップを被っているけど…







見つめているスマホのライトに照らされて…その人物が誰なのかはすぐに分かった。








自分の首に巻いているストールを外しながら駆け寄って…







足音に気付いてこっちを見た彼に、今外したばかりのストールをぐるぐる巻く。








「登坂！いつから待ってたの！？風邪引いたらどーすんの！」






「ちゃんと店につけるか心配で。A、すぐ迷うじゃん？」





“あったけー…”って、私のストールに顔の下半分を埋めて嬉しそうな顔をした後、少し背伸びしてストールを巻いた私を見下ろした登坂。






「うーわ、方向音痴ネタ、まだ言う？」







「だって、あれが出会いだったし？」





「そんなん、いちいち覚えてなくていいから！しかも、ここ一本道で迷いようがないし！ほらー、もう、冷えちゃってるじゃん！早く入ろ？」





登坂の手を掴んで…店に入ろうとした瞬間…






グイッと逆に手を引かれて…






背後に転びそうになった私は…






トンと、登坂の胸の中に入った。

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