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…
昨日の夜は…
状況を察した新海さんに救われた。
おでこのキスにフリーズしてる私の手を引いて…
私の背後の岩ちゃんに向かって“では、また。”そう爽やかに頭を下げると…
自分のホテルのロビーへと連れて行ってくれた。
「…新海さん…あの…ありがとうございました。」
ロビーに着いて、そっと手を離した新海さんの背中に頭を下げると…
セットでかっちりとオールバックになっていた前髪をくしゃくしゃっと崩した新海さんは…
「…何だっけ？うちの注文でブラック企業並みに働いてんだもんな？これで少しは借り返せたか？」
そう言うと、ふっと笑ってフロントへと歩いて行った。
…大人の余裕って言うのは…
…これのことか。
ちょっとだけときめいた心臓に笑っちゃいながら、ホテルから出ようとした時…
「…はい、ちょっと待ったー。」
後ろ手を掴まれて、新海さんはバックからハグするように私の背中を包んだ。
「…へ？」
「…見える？岩田くん、まだいるよ？信じてないんじゃないの？」
新海さんの言葉に…
ガラスに映った自分と新海さんの姿の、その向こうを見てみると…
岩ちゃんが、遠くからこっちを見つめているが見えた。
…
「…もう少し…ここで時間潰して良いですか？」
そう聞いた私に…
新海さんはクスッと笑った後…
カチャカチャっと、私の目の前に、ルームキーをぶら下げた。
「…ついでにゆっくりしてけ。…空いてる部屋、抑えたから。これで当分はブラック企業で頑張れよ？…ほら行くぞ。“こんな良い女振って後悔しな！”って気持ちで、颯爽と歩いてやれ。」
前髪を下ろして、少し幼くなった新海さんの顔を見つめた私はきっと泣き笑い。
「…明後日から、大量注文、またお待ちしてます。」
そう言って、私は岩ちゃんに背中を向けて…
新海さんの腕に手を絡めると、背筋を伸ばした。
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(名前)oto_1946525@ezweb.ne.jp(プロフ) - 始めまして。音と言います。楽しく読ませて頂いております。今はパスワード教えて頂けないのでしょうか？ (2020年9月1日 18時) (
レス) id: 0b9e4ce0ab (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - yukaさん» yukaさん(^-^)お忙しいのに読みに来てくれてありがとうございますo(^-^)oお時間ある時楽しんでもらえれば嬉しいです(*^_^*) (2020年5月3日 5時) (レス) id: 3781d568eb (このIDを非表示/違反報告)
yuka(プロフ) - まるさん！！今からですが…モロモロと…バタバタと…してまして…ゆっくりですが楽しませて頂きます (2020年5月2日 23時) (レス) id: 847a41b2a1 (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - あややんさん» むむむむ！あややんさん！◎まる◎も待ってましたァ！よん！笑！更新します！ (2020年2月3日 20時) (レス) id: 2f9468fade (このIDを非表示/違反報告)
あややん - んんんん！！まるさん！お久しぶりです！待ってましたァよ！笑楽しみですねぇ今回も笑更新頑張ってください！！ (2020年2月3日 20時) (レス) id: f0ecbe2c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：◎まる◎
| 作成日時：2020年1月19日 14時
