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臣side
「…そんで？肝心なことは、最後にチラッと言うそこの女王様は、この事態にいつ気づいたわけ？」
順番に外に出されて…
用意されていたふかふかの毛布に包まって…
警察や救急車が来るのを椅子にかけて待っていたら、檀さんがAに向かって話しかけた。
「…最初。」
ぽかんとした俺たち。
「…最初？最初って？」
「そもそも、ここで撮影が決まった時点で、HIROから依頼を受けていた。変な噂がある場所だと。」
「…変な噂？」
「…ここに入り込んで、肝試しや…かくれんぼしていた若者や子供が消えた…と。」
…俺は
あの石の祭壇の黒い染みを思い出した。
あれは…さほど古いものではなかった。
「…怜が狙われてるのは？いつ気づいた？」
檀さんの質問に…
「ここに着いてすぐ。金城智の背後にはぴったりと修道女がついていた。そして、その視線はずっと怜に向いていた。中に生霊がいることも分かったから…彼女に何が起きたか急いで確認する必要があった。」
「金城智に、司祭が取り憑いているのも最初から気付いていたんですか？」
直己さんがそう言って彼女に笑いかけると…
「…そう。
…ただ、どのタイミングで取り憑かれたのかを知りたかった。それで対応も変わるから。」
「…どのタイミングだったの？」
岩ちゃんの質問に…
「…咲さんがここで襲われた直後…金城智の残虐性が、司祭とシンクロした…。」
「…おま…それ、早く言えやー。」
脱力する檀さんに、Aは無表情のまま…
「…お前も、頭を使わないと、使い物にならなくなるだろう？」
さらっと毒を吐く。
「うーわ！聞いた！？登坂くん聞いた！？君の彼女、毎回こうよ？ちゃんと言ってやってよ！檀さんの洞察力と直感力はさすがでしたって！」
プンスカ怒ってる檀さんに…
「言わなくても、分かってますよ、Aは。」
俺が答えると…
彼女は満足げに、口元を緩ませた。
「…でもさー、咲さん、桜庭さんのこと守ろうとしたのに、何で腕切りつけたの？」
不思議そうに首を傾げたエリーに…
健ちゃんにしっかり抱きしめられた桜庭さんは優しく微笑むと…
「…それについては謝られた。警告のつもりが、修道女に取り込まれた直後でうまく力加減できなかったって。」
そう言って…
安心したように目を瞑った。
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黒猫(プロフ) - ずっと溜めてはいた物の気になって一気読みしてしまいました。あとがきを読み部屋で1人で『嘘でしょ？！』 と声を出してしまいました。またご縁がありますように。 (2021年1月29日 22時) (
レス) id: 65cf13def1 (このIDを非表示/違反報告)
シュン(プロフ) - まるさん有難うございました！またまた全部読み直しました〜何回読んでもわくわくする素敵な小説本当に有難う〜またいつか主人公と臣くんのラブラブいちゃいちゃ読みたいです！ (2020年11月17日 15時) (レス) id: edf4f9d9dc (このIDを非表示/違反報告)
rottamama(プロフ) - まるさん、もう~ありがとうございますって何回も言いたいです！一気に読み返してしまいました！また、お会いできて嬉しかったです！ (2020年11月16日 22時) (レス) id: bb0c739462 (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - ゆゆこさん» えー(//∇//)！そんな嬉しい感想ありがとうございます！独特な世界観ですが、お付き合い頂けて幸せです！ (2020年2月23日 13時) (レス) id: 2f9468fade (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆこ - とんでもなく面白くて引き込まれました！『sweeper』にもハマってしまい、この微妙な寝不足からいつ抜け出せるのやら…笑 続編希望ですっ！ (2020年2月23日 12時) (レス) id: d797c066d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：◎まる◎
| 作成日時：2019年12月1日 20時
