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臣side
頭が…追いつかなかったけれど…
彼女の抱えているものの大きさだけは理解できた。
ベットに座るその小さな身体を抱きしめたかった。
理玖さんが、深いため息をついて、彼女を見つめた。
「…運命ってのは、本当に…。百鬼一家殺害事件の捜査をしていた警察が俺の親父だった。」
「え？」
「自分の息子と同じくらいの子供が3人も殺された。現場を目の当たりにした親父は絶対に犯人を捕まえると誓った。…でも、その後すぐにおきた政権交代の後…捜査は一気に縮小された。そりゃそうだ、自分らがやったんだからな。おかしな圧力に、親父は秘密裏で捜査を続けた。…そして…真実に辿り着いた。親父は……。」
そこで言葉に詰まった理玖さんを見て…桜庭さんが目を伏せた。
「……事故に……事故に見せかけて殺された。」
桜庭さんの瞳から静かに涙が流れた。
そんな桜庭さんを、いたたまれないように、同じように心を痛めた顔で見つめた健ちゃんがそっと彼女の肩を抱いた。
「親父の捜査ノートを見つけたのは俺が高校生の時だった。その時、親父は国に殺されたって確信した。絶対に許さねぇ…って。…そして警官になった。…親父の捜査ノートに、百鬼に仕える神代が同時期に妊娠していたと思われること…ただ、生まれた子の目撃情報が全くないこと…もしかしたら、殺された三男に双子の姉がいたかもしれないって書いてて…そいつを見つければ何か分かるかもって…でも、手がかりがゼロで…そんなとき…怜の事件が起きた。…神代と聞いてまさかと思った。…そのまさかだった。」
頭の中で…警告音が鳴っている。
彼女の身に迫っている危険のレベルが…
想像を遥かに超えている。
「Aの存在は隠されてるんでしょ？なんで？なんで命を狙われてるの？」
「龍がここに遅れてきた理由がそれだ。先代は、死ぬ間際にもう1度星見をした。そして、龍の両親宛に実はもう一通手紙が遺されていたんだ…その内容を龍は聞いてここに来た。…手紙には…全員の死と引き換えに私は生き残り…25年後に百鬼が仕えていた政治家と私が再会すると。それが叶えば、再び、政権交代が起きる可能性は高く……私の存在が再び危険になると。…私の存在がある者によって、政府に漏らされると。」
「…ある者って……。」
「…百鬼には分家がある。百鬼ほどの力はないが、それでも、他に比べれば比にならないほどの霊力を持っている。それが25年前、欲に負けて我が一族を裏切った。…それが遂に私の存在に気づいた。…私を、殺しに来るだろう。25年前と同じように。」
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◎まる◎(プロフ) - nonxileさん» このシーン、書いてて楽しかったですー（≧∇≦）！今夜も更新したいと思ってます！ありがとうございます！ (2019年11月6日 8時) (
レス) id: 4e9470d447 (このIDを非表示/違反報告)
nonxile(プロフ) - 直人さんマネ最高です（≧∇≦）更新楽しみにしてます！ (2019年11月6日 6時) (レス) id: 72fce42f41 (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - さこさん» さこさん(≧∀≦)！ありがとうございます！ここ数日はドSモードで書いておりました！泣いてもらえたと聞いて、私の方が感動しております！今日も順調に下書きができたので、明日も更新しますね！ (2019年11月5日 23時) (レス) id: 4e9470d447 (このIDを非表示/違反報告)
さこ(プロフ) - ◎まる◎さん、こんばんは！主人公にこんなとてつもない過去があっただなんて、しかもお別れとか、、、。涙を流して読みました。これからどうなるのが、ものすごく気になります。次の更新も楽しみにしてますね！ (2019年11月5日 22時) (レス) id: d95e73f21b (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - ガンちゅうさん» うわぁ(≧∀≦)！ガンちゅうさん、お久しぶりですー(^-^)！コメント嬉しいです！実は、下書きの方がゴール見えて来まして、そっちに夢中になってました。今夜、更新します！早く怒涛の更新したいですー。 (2019年11月5日 12時) (レス) id: 4e9470d447 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：◎まる◎
| 作成日時：2019年10月26日 11時
