333 ページ33
臣side
「今、そこで会った。」
岩ちゃんが少し困ったように笑って理玖さんを見た。
「遅くなった。すまない。」
理玖さんは、龍さんと檀さんに声をかけた後…
岩ちゃんと俺たちに深々と頭を下げて言った。
「Aを守ってくれてありがとう。巻き込んでしまって申し訳ない。」
「水臭いですよ、頭上げてください。」
直己さんは理玖さんに優しくそう言った後…
一転して真剣な表情になって…
「そろそろ教えて頂けませんか？今回は岩田でしたが、彼女を守る為なら、恐らく、ここにいるメンバー全員が、同じように行動したと思います。勿論、私も。彼女は、直人さんを救ってくれた…そして我々も救ってくれた命の恩人です。我々も彼女に何かしたい。部外者ではないと思っています。一体、何が起きているんですか？」
有無を言わさない雰囲気で、理玖さん、檀さん、龍さんに告げた。
「…小林さんの言う通りだ。龍…理玖…俺は話すべきだと思う。」
檀さんが、2人を見つめてそう言うと…
龍さんは深いため息をついて
「Aに、怒られるな、後で…」
無理に冗談ぽくそう言って笑顔を作って…
「まずは俺から話すよ…。後で一緒に女王の雷受けようぜ。」
理玖さんも続けて同じように笑うと…
近くに置いてあった余った椅子に腰掛けて…
大きく深呼吸をした後に、俺達を見つめた。
「これからする話は……この国に関わることだ。……正直、君達には抱え切れない問題で…俺たちはこれ以上君達を巻き込みたくない。俺達がって言うより、それが彼女の願いだ。…話はするが……それで終わりにしてくれ。」
理玖さんの表情が…本題に入る前からこの問題の大きさについて物語っていて…
メンバー全員が聞く覚悟はできたという顔で黙って彼を見つめると…
「“百鬼(なきり)一家惨殺事件を知っているか？」
理玖さんが…静かに話し始めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 320人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
◎まる◎(プロフ) - nonxileさん» このシーン、書いてて楽しかったですー（≧∇≦）！今夜も更新したいと思ってます！ありがとうございます！ (2019年11月6日 8時) (
レス) id: 4e9470d447 (このIDを非表示/違反報告)
nonxile(プロフ) - 直人さんマネ最高です（≧∇≦）更新楽しみにしてます！ (2019年11月6日 6時) (レス) id: 72fce42f41 (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - さこさん» さこさん(≧∀≦)！ありがとうございます！ここ数日はドSモードで書いておりました！泣いてもらえたと聞いて、私の方が感動しております！今日も順調に下書きができたので、明日も更新しますね！ (2019年11月5日 23時) (レス) id: 4e9470d447 (このIDを非表示/違反報告)
さこ(プロフ) - ◎まる◎さん、こんばんは！主人公にこんなとてつもない過去があっただなんて、しかもお別れとか、、、。涙を流して読みました。これからどうなるのが、ものすごく気になります。次の更新も楽しみにしてますね！ (2019年11月5日 22時) (レス) id: d95e73f21b (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - ガンちゅうさん» うわぁ(≧∀≦)！ガンちゅうさん、お久しぶりですー(^-^)！コメント嬉しいです！実は、下書きの方がゴール見えて来まして、そっちに夢中になってました。今夜、更新します！早く怒涛の更新したいですー。 (2019年11月5日 12時) (レス) id: 4e9470d447 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：◎まる◎
| 作成日時：2019年10月26日 11時
