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夜「あの倉庫？」
「そう。」
倉庫の前には男が2人。
夜「…窓とかは…なさそうねぇ…。」
「…うん。それに…時間もない。」
夜「正面突破で。」
その言葉と同時に私達は走り出した。
驚いて男達が構えた時には、私と夜優の蹴りは男の顔の側面にヒットして声を出す間も無く2人はその場に倒れた。
重たい倉庫の扉を左右に引くと…
倉庫の1番奥に……
映像と同じ状態で拘束されている翔威…
青白い顔で俯き…
血液が最初よりパックに溜まっている。
「翔威！！！」
駆け出そうとした時…
カラン…カラン…
両サイドから金属バットや棒を持った男達が立ちふさがる。
真ん中には……
「…神田…」
怒りの目で睨みつける。
あのパーティー以来の神田は…
無精髭を生やして…酒に酔っているようだった。
神「…おー。やっと来たか。来るのが遅いから、ガキが先にくたばるかと思ったぞ…。」
「…こんなことして…ただじゃ済まない…
「いーんだよ！！」
私の言葉を遮って神田が怒鳴った。
神「あの日のことを…誰かが話しやがって…“神田が東條を敵に回した”ってあっという間に話が広まって…契約解除の嵐だよ！………
うちはもう終わりだ……
だけど…このまま終わってたまるか。…お前とクソガキに落とし前つけてもらわないとなぁ？」
ニヤリと笑って手に持っていた酒を口の端からこぼしながら飲むと、男たちに「女はお前達にやる。好きにしていいぞ。」そう言った。
「俺、こっちの女ー。」
「俺はこっち。」
男達が嬉しそうに私達を品定めし始めた。
男はざっとみて総数30人。
夜「いくよ。」
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作者名：まる
| 作成日時：2018年3月23日 13時
