Level S……5 (ページ23)

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臣side

透「この後の挙式は何事もなく終わった。…詩音が消えたのはその後だ。仲間だけで開かれるパーティー会場に移動する準備をしていた時、ホテルの従業員が詩音に来客だと呼びに来た。車が出るギリギリの時間だったから、詩音は後でタクシーで行くから先に行ってて、って言って部屋から出た。…それが詩音を見た最後だ。」

直人「…奏さんが犯人だって分かったのは…どうして…？」

透「詩音の手が送りつけられた翌日…警察に一枚の写真が届いた。タクシーに乗り込む詩音と奏の姿だった。服装から見て、挙式の後の2人だと言うことは一目瞭然だった。同封されたメモには一言“この人が犯人です。”と書いてあった。詩音は雲隠れのように姿を消したから、…赤の他人ではなくて、なんの迷いもなく付いていくような…顔見知りの関与は当初から警察も疑っていた。そして…奏はパーティー会場に遅れて来ていて…事情聴取は確実になった。」

静まり返る部屋。

「……奏さんは……どうして……。」

透「………これは……俺しか知らない。今日、初めて口にする。お前らを信用して……。Aには絶対に知られてはいけないことだから。

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奏はAに惚れてた。」