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臣side
写真を見た瞬間
「「「「「「「あ。」」」」」」」
全員の声がまたハモった。
「…お前ら、本当に仲良いんだな…。」
苦笑いになる透さん。
夜「全員、知ってる奴なのね?」
エ「…この人、直人さんのプロデュースしてる洋服をほぼ完全コピーして自分がデザインしたみたいに売り出して…SNSでファンから袋叩きにされて…破産した人…だよね?」
直人「…服装は、俺を襲った奴と同じです。あと…足元に薬品がかかって慌ててた…。この人の履いてるズボン…足元と靴が焼けたような跡がある。」
透「…そうらしいな。んじゃ、それがこいつで確定な。」
いや…相変わらず軽いっすね…透さん…。
透「…5年前の時も、岩ちゃんの時も、嫉妬心や復讐心なんかを巧みに操られた実行犯だけが捕まって、真犯人の手がかりは全く残さなかった。…どうせ見つけられないだろうって警察を嘲笑っているかのように…。」
夜「…だけど、今回は違った。実行犯が殺された。」
健「…それって?」
A「自分の姿を見られたか…正体を知られたか…。」
透「いずれにしても、いつもはしないヘマをした。だから、こいつは殺された。」
翔「…何でか分からないけれど…犯人は焦ってる。目的は分からないけれど…この後…Aに何をしてくるか分からない。勿論、皆にも。」
静まり返る室内。
A「だから…皆への危険を少しでも減らすために…私は今回は降りた方がいい。」
無表情になったAは、一人一人の顔を見つめて、決意したように言い切った。
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作者名:まる | 作成日時:2018年3月23日 13時