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臣side
昼間のプール疲れが手伝って、皆いつもより早くに酔いが回り始めて楽しそう。
衛都が帰るのを合図に片付けが始まったけど…
夜優は「５年分の会話を取り戻す！」って「寝たい」と言うAを引きずるように自分の部屋に連れて行った。
残された俺達…「もうちょい飲めそうだよなー」なんて話してたら…
透さんが「お前らに見せたいものあるんだけど…。」って1枚のDVDを見せた。
岩「…？何？？」
透「…見てからのお楽しみ？」
直人「…俺の部屋でいいですか？」
二次会も兼ねてってことで、大量の飲み物とつまみを持って直人さんの部屋へ。
健「なになに〜？お楽しみDVDなんて〜！」
岩「野郎だけで見るやつなんて…もしや…」
エ「え！そっち！？」
直己「…え？」
隆「透さんセレクト？？」
透「んなわけあるか！！ここは男子校か！」
苦笑いした後、透さんは少し緊張した顔になって深呼吸したから……
これから映し出されるものは、そんなに楽しいものじゃないのかもしれない…
そう感じて室内も緊張感に包まれた。
DVDがセットされて…再生される。
それは…
映画ではなくて、誰かが撮影した動画だった。
最初に映り出されたのは、ドアだった。
どこかのホテル？？
カメラを持った人物がノックする手が映り込む。
“おーい、入っていいかぁー？”
聞こえて来た声で、カメラを持っているのが透さんだと分かった。
ガチャッとドアが開いて顔を出したのは…
今よりも少し幼さのある夜優だった。
髪は綺麗にアップされて、濃いブルーのワンピースを着て…ドレスアップしてる…。
「これ……」
翔威がハッとして手で口を覆った。
“なぁに〜？透？挙式前の花嫁さんの控え室は男子禁制だけどぉ？”
いたずらっぽい表情で映り込む夜優の言葉で
５年前の挙式の日の映像だと…
全員が理解した。
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作者名：まる
| 作成日時：2018年3月23日 13時
