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夜優side
エ「Aーー!って、今度は衛都に捕まってんじゃん!!」
透「…警察関係はA帰ってくるの待ってたからなぁ。本当は帰って来たって知って久々に話したい奴まだまだいるんだよ。でも、今は待ってくれって言ってる。」
直己「…人柄なんでしょうね。警察時代も慕われてたんですねぇ。」
直人「そうだねぇ。」
…………呑気か…!
「……ってかさーーー。」
ん?って集まる皆の視線。
「…あの子、今、5年分してこなかった恋愛関係のビックウェーブが来てるよねぇ?」
透「は?」
臣「…まじ?」
直人「…嘘でしょ?」
3人一斉にAと衛都の様子を凝視し始めた。
「…まぁ、誰かは一歩リードしてるみたいよ?…だけど、ぼーっとしてたらあっという間に掻っ攫われちゃうからね。皆の衆、油断しないで頑張りたまえ。」
透、臣、直人それぞれの両肩を頑張れ!って両手で掴んで激励?する。
透「一歩リードって…お前、何知ってんの!?」
直人「…リード!?リードって!?」
臣「…夜優、勿体ぶらずに言え。」
「言えって言われても、名前までは聞かなかったもーん。私はAが選んだ人なら誰でもいいからねー。ねぇ?翔威?」
隣で聞いていた翔威はクスクス笑って「そうだね。俺と夜優はAの幸せ第一主義だから。」私にニッコリ笑う。
この子がこの4年間Aの側に居てくれたことは本当にありがたかった。
焦ってる様子の3人は放っておいて、よしよしって翔威の頭を撫でてたら…
「夜優は?」
ん?
顔を上げると、隆二が珍しく?真面目な顔して私を見てる。
「私?何が?」
隆「夜優は恋愛の波来てないの?」
「私!?その質問を私にすること自体間違ってるよ、隆二(笑)!」
隆「…何で?」
笑った私に、相変わらず真剣な表情の隆二。
いつもと違う瞳にドキッとして思わず目を逸らした。
「…何でって……この短い期間でも分かったでしょ?私の女子力の低さ。てんでダメなのよ、女っぽいこと。」
隆「恋愛に女らしさは関係ないじゃん?惹かれるのはその人の人間性でしょ?」
隆二は…何が言いたいのか……
逸らした視線を隆二に戻すと…
隆「…キョトンとしすぎだろ!」
今度は隆二が笑い始めて…
「…ほら、これ。」
手持ち花火を1つ私に渡すと、いつの間にか少し離れた所でワイワイやってるメンバーのところへ行ってしまった。
「クス…」
笑い声に反応して隣を見ると翔威がいたずらっぽい顔で私の耳元にささやいた。
「…夜優にも来てんじゃない?恋愛の波。」
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作者名:まる | 作成日時:2018年3月23日 13時