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隆二side
臣が先に切れたことで、カッとなりかけた俺の方は冷静になっていた。
「…俺達が出来そうなことって？」
臣の肩に落ち着くようにポンと手を置いて、俺は神代Aの顔を見て聞いた。
神代Aはじっと俺の顔を見ると
「鏡映と怜は明日、発端になった廃病院で働いていた職員に話を聞きに行き、私達は廃病院に行くことにした。鏡映の方の聞き込みは人手が必要だ。片岡の為に何かしたいのであればそれを手伝え。」
静かにそう言うと疲れたように、小さくため息をついた。
「…A…。今夜は来ないなら、体力を温存しろ。一旦力を抜いても大丈夫だ。まだ分散した状態なら、万が一のことがあっても俺で対応できる。」
背後に立っていた神代龍が心配そうに声をかけた時、檀さんが驚いたように声をかけた。
「え？もしかしてずっと力出しっぱなし？」
その問いに、神代Aは無反応で、答えたのはやはり神代龍だった。
「いや、ここに着いた時は一旦解いた。全員が集まった段階で念の為ずっと守ってる。万が一に備えて。」
「「「「「え？」」」」」
俺も含めて、全員の視線が彼女に向かった。
「あなた方には分からないだろうが、彼女はずっと彼らを守ってる。イギリスの調査でかなり消耗してきている中でそうしてる。彼女でなければ片岡さんは助けられない。彼女の態度が面白くないかも知れないが、片岡さんを死なせたくなければ、ある程度の態度は黙認して頂きたい。」
怒りを含んだ目で臣のことを睨みつけた神代龍は背もたれにくったりと体を預け始めた神代Aをお姫様抱っこした。
「…龍…余計なことは言わなくていい。私の体力がないだけだ。…それに…自分で歩ける。」
弱々しく自分を見上げた彼女を、神代龍は困ったように見て会議室から出て行った。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「あの…今の話って…。」
気まずい空気の中、エリーが檀さんに声をかけた。
「あー…黙ってろって言われたんだけど……イギリスの調査が大分酷くてね、彼女、ぶっ倒れたの。だけど、こっちの依頼聞いて、行くって聞かなくて飛行機の中で点滴しながら帰ってきてんだよ。弱ってるから力抜けばいいのに、弱ってる時こそ何かあって守れなかったら…って、いつもより力使ってんだろーね。」
檀さんの話に、臣の視線が下がった。
「俺…事情も知らないで…。」
「気にしないで下さい。さっきも言いましたけど、態度は元々悪いし。ただ、彼女は守ると決めたら必ず守ります。だから、彼女の言葉は信じてあげて下さい。」
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◎まる◎(プロフ) - みきさん» はじめまして(≧∀≦)嬉しいです！いつもと違う感じの関係性を書きたかったので(//∇//)恋愛モードに入っていく過程も今後楽しんでいただけたら嬉しいです。 (2019年8月10日 20時) (
レス) id: d297b5115d (このIDを非表示/違反報告)
みき - はじめまして。いつも楽しく読ませて頂いてます。いつもと違うメンバーの主人公への反応の仕方、ツッコミが楽しくて楽しくて(^^)素敵な時間をありがとうございます。 (2019年8月10日 18時) (携帯から) (レス) id: 28e8727e1e (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - あややんさん» お待ちしておりましたー(^-^)/怖い、ありがとうございますー(≧∀≦)◎まる◎は実は怖いの大好きです…でも、case1は控えめにいきたいと思います…。今後もよろしくお願いします！ (2019年8月7日 20時) (レス) id: d297b5115d (このIDを非表示/違反報告)
あややん - っっはっ！コワイっ！やっぱり、まるさんは表現力がほんとに凄いですね！！めちゃめちゃどういう状況かを想像してしまった…。あーー、 3人はどうなったんだろう…続き楽しみにしてます！ (2019年8月7日 20時) (レス) id: f0ecbe2c49 (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - tckntさん» またまた「怖い」頂きましたー(≧∀≦)！皆様の想像力に感謝しかありません(T-T)続きもよろしくお願いします！ (2019年8月7日 17時) (レス) id: d297b5115d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：◎まる◎
| 作成日時：2019年7月21日 6時
