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臣side
タクシーを降りて、あの公園へ。
「A！」
人気のない公園を見渡して…
滑り台、トンネル、ブランコ…
遊具を見て回っても、彼女の痕跡はなかった。
ベンチの周りを見渡しても…
そこには何もなくて…
絶望感で座り込んだ時…
“…ニャー……”
足元で、猫の鳴く声と足に何かが擦り寄る感触…。
「お前…あの時の野良猫？」
溢れ出す涙もそのままに、相変わらず太っている野良猫を抱き上げて…
この前は付いていなかった首の飾りに気がつく。
「お前…飼い猫だった……の……」
言いかけて、首輪に小さな鍵が付いていることに気がついて、俺は慌ててそれを外した。
「これ……」
なんの鍵？Aが？
「…なあ…これ、どこの鍵？なんの鍵？」
どうしょうもない気分にかられながら、抱き上げた猫に聞いてみるけど…
嫌そうに身をよじった猫は俺の手から逃げ出して…
スルッとベンチの下へと潜り込んだ。
「待てって…ごめん、もう嫌がることしないからさ…出てこい……」
“それ”はベンチの座面の裏側にガムテープで貼り付けてあった。
小さな
小さな宝箱。
震える手で、それを剥がして…
付いている鍵の鍵穴に、さっきのキーを差し込むと…
カチャっと開いた南京錠…。
呼吸することも忘れて…
自分の手に全ての神経を集中させてそれを開くと…
ペンギンのキーホルダーと…
四つ折りの手紙が目に入った。
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◎まる◎(プロフ) - 9cZtmさん» おはようございます！嬉しいコメントありがとうございます。何作か前の作品ですが今も楽しんで頂けることに感謝です(#^.^#) (2020年7月30日 6時) (
レス) id: 7471c7ad9a (このIDを非表示/違反報告)
9cZtm(プロフ) - こんばんは(>_<) 公開されて読んでみたらもう止まらなくなりました！ほっこりしてキュンキュンして……でも悲しくてって感情忙しいのがそれまた素敵でとにかく感動という言葉に尽きます！ (2020年7月30日 1時) (レス) id: fe187ac6f9 (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - かりんこさん» うわぁ(//∇//)とっても素敵なコメントに泣けました(T-T)ありがとうございます（^人^） (2020年7月26日 5時) (レス) id: 7471c7ad9a (このIDを非表示/違反報告)
かりんこ(プロフ) - まるさんこんばんは！公開ありがとうございます。楽しくて一気読みしちゃいました。まるさんの書くお話がほんとに大好きで、陰ながら応援しています。寂しさもありますが読者側で一緒にニヤニヤしましょうね*(^o^)/* (2020年7月26日 0時) (レス) id: a2f6d4417c (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - まりさん» まりさん、おはようございます(^-^)一気読み、ありがとうございますー(≧∀≦)きっと目の疲れすごいかと…(>_<)鎮魂歌も読んでくださってありがとうございました(^-^)！何かもう…ジャンルがバラバラなのに…ありがたいです(*´-`) (2020年7月25日 8時) (レス) id: 7471c7ad9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：◎まる◎
| 作成日時：2019年5月14日 21時
