286 ページ36
臣side
どうせ聞いても遠慮して言わないだろうから、彼女がいつも飲んでいる紅茶を買って、彼女が持っていた三本のペットボトルを取り上げた。
「え？いいですよ、自分で持てますから。」
「んー？？俺同じ方向行くからいーって。」
「…同じ方向？」
「TAKAHIROさんに挨拶に行く。」
「それは喜びますね。」
俺を見上げてニッコリ笑ったA
さっきまでの憂鬱な気分が一気に吹き飛んだ時…
「Aさーん、飲み物持つの手伝いま……あ……。」
廊下の死角で一瞬俺に気づくのが遅れた亜嵐がニコニコしながらAに向かって歩いてきた。
…予感的中。
ってか、いつの間に、下の名前で呼んでんだ？
「臣さん、お疲れ様です！」
「んー、お疲れー。」
「あれ？レコーディングですよね？」
「うん。でも、TAKAHIROさんに会いたくって。」
「あー、喜びますね、TAKAHIROさん。」
そう言った亜嵐に
「ですよね？TAKAHIROさん俄然やる気だしそうだよね？」
楽しそうにAが答えた。
「あ、臣さん、飲み物俺持ちます！」
「え？いや、いいよ。」
「ダメです！俺、岩さんとTAKAHIROさんにジャンケンで勝ってここに来てるんで！」
そう言って、亜嵐が俺からペットボトルを取り上げるのを見て…
「…勝って？？負けての間違いでしょ？」
不思議そうに言った彼女の鈍感さに…
…
「「…はぁ……」」
亜嵐と2人でため息をついた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 795人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
◎まる◎(プロフ) - aggyさん» ハゲるいただきましたー！（笑）！いやー、本当に好きです、そのコメント（笑）引き続きよろしくお願いします(≧∀≦)！ (2019年5月4日 16時) (
レス) id: da4fc601b2 (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - さこさん» 今しばらくぎゅーっが続いてのキュンがいきますよー！待ってて下さいね(≧∀≦) (2019年5月4日 16時) (レス) id: da4fc601b2 (このIDを非表示/違反報告)
aggy(プロフ) - 切ない〜！ハゲる〜！(TT)笑もう隆二くんにすればいい〜！！とか思ってますが、急展開しそう！！きゃー(o。q°o)！って読んでました(笑)つぎの更新も楽しみにしてます、失礼しましたm(_ _)m (2019年5月4日 13時) (レス) id: 4fbf4fb7f7 (このIDを非表示/違反報告)
さこ(プロフ) - まるさん、切ない！！てか、キュンとギューが満載すぎて、心臓が痛すぎます(＞人＜;)主ちゃんの初恋の人まで出てきちゃって、臣くんと主ちゃんは、どうなっちゃうの！？とドキドキが止まりません！！でも、更新楽しみにしてます！ (2019年5月4日 12時) (レス) id: d95e73f21b (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - 花さん» 花さん(≧∀≦)お久しぶりです！コメント嬉しいです(*^_^*)もう本当にもどかしいですよね(>_<)もどかしいお話を書きたかったけれど、自分で思っていたよりもどかしくなっちゃいましたー。 (2019年5月4日 10時) (レス) id: da4fc601b2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：◎まる◎
| 作成日時：2019年4月26日 18時
