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岩side
直人さんの大きな声に…
驚いて皆がその背中を見た。
誰かと電話しているのは分かるけれど、相手が誰なのかはさっぱり分からない。
助手席に座っているから会話の内容も聞き取れなくて…
ただ黙って様子を見ていると…
電話を切った直人さんは、運転しているスタッフに
「すみません。俺、こっから別行動とります。明日の流れは燈護に聞いておきます。これから会うんで。」
そう言った。
電話の相手が燈護さんだと言うことは分かったけれど
…俺から見えた直人さんの横顔は、いつになくとても難しい顔で…
何かトラブルが起きたのかと不安になる。
車が方向転換した時、クルッと俺らの方へ向いた直人さんはいつもの笑顔だった。
「ごめん。急な用事で俺だけこの後抜ける。皆、昨日からお疲れさん。ゆっくり休んで、明日の新年会、よろしくな。」
そう言うと…
ふと向けた窓の外に、何かを見つけたような顔になった直人さんは
「止めて！」
大きな声でそう言って…
急ブレーキがかかった車の中で、急いで…
…窓を開けた。
それは、普段、滅多にやらないこと…。
「ちょっと、直人さん！それはまずいって！」
運転席のスタッフが慌てているのには御構い無しで
窓から顔を出した直人さんは、道路の向こう側に向かって叫んだ。
「A！！！」
「「「「「「え？」」」」」」
メンバー全員が直人さんが声をかけた方向へ視線を向けると…
バタンと車のドアが閉まった音。
車から降りた直人さんは、車道を渡って、立ち止まった２つの人影に向かって走り出していた。
深夜、何もないこの通りに他に人影は見当たらなくて…
停まったままの車から見えたのは…
燈護さんの腕に、自分の腕を回した市野辺さんが…
自分に向かって走ってくる直人さんに嬉しそうに手を振って、
自分の元へとたどり着いた直人さんに“いいこ、いいこ”と頭を撫でて…
“やめろ！”って笑いながらその手を払った直人さんに、ふざけて頬を膨らませた後
空いていた右腕で直人さんの腕を掴み、3人並んで歩いて行く姿。
「あれは……入れなかっただろうね、入りたくても。」
そう呟いたエリーの言葉は、きっと、今見ている光景を高校時代の彼らに当てはめたものだと…
きっと、皆分かったに違いない。
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◎まる◎(プロフ) - 花さん» ありがとうございます(≧∀≦)この後更新します！大きな転換点…シーズン4も楽しんで頂けると嬉しいです！ (2019年4月2日 5時) (
レス) id: da4fc601b2 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - にやにやしちゃうし切なくもなるし、メンバーの掛け合い面白くて笑っちゃうし、ほんっっと最高です！！ (2019年4月2日 0時) (レス) id: 8032a12eeb (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - あややんさん» 令和！笑！先取ってますね(≧∀≦)！令和元年も楽しく書き続けたいと思います！応援よろしくお願いします(*^^*)♪ (2019年4月1日 21時) (レス) id: da4fc601b2 (このIDを非表示/違反報告)
あややん - せ・・・切ないですね。キュンキュン要素と二人の過去、絶妙なバランスすごいですね！平成が終わって、令和になっても読ませていただきます！笑 (2019年4月1日 15時) (レス) id: 91918f870b (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - たかあやさん» いつもありがとうございます（≧∇≦）あー、こんなことになったら、もう心臓止まっちゃう！なんて妄想しながら書いてます(*^^*)同じドキドキが伝わっていると思うととても嬉しいです。今後もよろしくお願いします！ (2019年3月31日 10時) (レス) id: da4fc601b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：◎まる◎
| 作成日時：2019年3月27日 20時
