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隆二side
またカッチカチの挨拶するのかな？
緊張している市野辺さんにこっちも緊張しながら見守っていると…
「…まずは……皆さん、今日はお忙しい中、本当にありがとうございます。」
ぺこりと頭を下げた市野辺さんは少し考えた後…
「そして、ごめんなさい。」
今度は深く頭を下げた。
シーンとなった会場。
ゆっくりと頭を上げた彼女は一人一人を見つめながら…
「…あの…実は、前の職場で色々とありまして…、勝手に…本当に勝手に…人と距離を取っていて…でも、それってチームワークを大切にしているこの職場ではすごく迷惑をかけたと思うし、皆さんやりづらかったと思います。……それなのに、こんな風に温かく迎え入れてくださって感謝しています。…そして、この時まで待っていてくれた片岡さんと大井課長にも感謝しています。あと…もう1人…。」
市野辺さんの視線が俺の反対隣の臣で止まった。
「…あのタイミングで笑わせてくれた登坂さんにも感謝です。あそこで吹き出さなかったら、今日のこの場はなかったので。…今後も皆さん、よろしくお願いします。」
そう言ってもう一度頭を下げた彼女に会場からは温かい拍手。
「そうだ、臣、あの時どうやって市野辺さん笑わせたの？」
臣の向かいに座ったエリーが興味津々に聞くと…
「…いや、笑わせたって言うより、あれはつられたって言うか、自分で自分が面白くなって笑っただけだと思うよ？」
そう言って、思い出したようにくくって笑った臣はビールをグイッと飲み干した。
「…あれ？臣飲んでんの？」
「あ…忘れてた。」
「…お前、後で見つかったら怒られるからなー。」
「…バレないだろ。」
そう言って…遠くで楽しそうにしている市野辺さんを優しく見つめた臣は、ビールのお代わりを頼んだ。
…
「…臣…昨日さ…市野辺さんと何かあったの？」
「何か？何かって何だよ？」
笑いながら聞き返してきた臣に…
…確かに何かってなんだ？
そう思って…
「…いや、なんでもない。」
そう答えた俺は…
何だかもやっとした気持ちになっていた。
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瑞穂(プロフ) - 久しぶりに、来てみたら、大好きなまるさんの作品に鍵がかかっていて、読めず残念です。どの作品も、大好きです。君想うは、鍵がかかっていなかったので、久しぶり読ませて頂きました！やはり素晴らしいです。また、読みに来ます！ (2020年8月6日 1時) (
レス) id: 800035175b (このIDを非表示/違反報告)
薫(プロフ) - ◎まる◎さん» 私は長編で描写を細かく書いたり話に深みを出せる作者様が羨ましいです♪嬉しいってお言葉ありがとうございます！お互い頑張りましょう(*´ω`*) (2019年5月20日 15時) (レス) id: 8892e5e17b (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - 薫さん» 私は短編できちんと話を完結できる書き手さんが羨ましいですー(≧∀≦)！作品拝見してドキドキしてますー(//∇//)今は長編執筆中なんですね！頑張って下さいね(^-^) (2019年5月19日 21時) (レス) id: da4fc601b2 (このIDを非表示/違反報告)
薫(プロフ) - ◎まる◎さん» 返信ありがとうございます！本当に面白いです。長いお話をかけるのも凄いなと思います！表現力ありありですよ！作者様の優しい気持ちになれる表現好きです。読んでくださるんですが!?拙すぎて恥ずかしいです(笑)更新頑張ってください！ (2019年5月19日 20時) (レス) id: 8892e5e17b (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - _noさん» おはようございます(≧∀≦)一気読み…すごい！長い話だから大変でしたよね(>_<)書くたびに話が長くなっていく…。今後も頑張るのでよろしくお願いします！ (2019年5月19日 4時) (レス) id: da4fc601b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：◎まる◎
| 作成日時：2019年3月9日 13時
