43 ページ43
直人side
会議が終わった瞬間…
女性スタッフが一気にAを取り囲んで嬉しそうにキャーキャーと話し始めた。
Aは一瞬驚いた顔をした後、ここに来てから見せたことがなかった最高の笑顔を彼女達に見せて…
「すみません……無愛想で失礼でしたよね。」
そうははにかみながら言った。
「…あー、今ので全員落ちたな。」
俺の独り言に
「…確実にな。」
燈護が答えた。
案の定、取り囲んだ女子達は全員ポーッとAに見とれている。
「「…キラースマイル」」
ハモった俺たちに、メンバー全員が食いついた。
「…ん？今なんて？キラースマイル？？」
健二郎の質問に
燈護は嬉しそうにAを見ながら答えた。
「…なんだろうな、あいつが笑うと、昔っから皆が嬉しくなってつられて笑っちゃうんだ。」
「あー、ほんと。そんな感じ！」
「勿体無いなー。早い所あれ見せてたらもっと早くに皆と打ち解けれてたのに…」
エリーと直己が嬉しそうに頷いた時
臣が怪訝な顔をした。
「…逆も然り…。」
俺の一言に、臣がハッとして顔を上げてこっちを見た。
「…それが嫉妬の対象になることも多々あった。皆が幸せになれる笑顔だけど、本人は皆が嫌な思いになる笑顔だと思ってる。」
俺の言葉に臣は腑に落ちた表情になって、他のメンバーは困惑した顔になった。
「…って、訳だから、思い違いしてる市野辺ちゃんをこれからよろしくな。」
空気を察した燈護が冗談ぽくそう言って、全員が頷いた時…
…
「そんじゃ、今日はスタッフだけで急遽市野辺ちゃん歓迎会開催しまーす！！」
薫さんのハイテンションな声が響き渡った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1072人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「三代目JSOULBROTHERS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瑞穂(プロフ) - 久しぶりに、来てみたら、大好きなまるさんの作品に鍵がかかっていて、読めず残念です。どの作品も、大好きです。君想うは、鍵がかかっていなかったので、久しぶり読ませて頂きました！やはり素晴らしいです。また、読みに来ます！ (2020年8月6日 1時) (
レス) id: 800035175b (このIDを非表示/違反報告)
薫(プロフ) - ◎まる◎さん» 私は長編で描写を細かく書いたり話に深みを出せる作者様が羨ましいです♪嬉しいってお言葉ありがとうございます！お互い頑張りましょう(*´ω`*) (2019年5月20日 15時) (レス) id: 8892e5e17b (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - 薫さん» 私は短編できちんと話を完結できる書き手さんが羨ましいですー(≧∀≦)！作品拝見してドキドキしてますー(//∇//)今は長編執筆中なんですね！頑張って下さいね(^-^) (2019年5月19日 21時) (レス) id: da4fc601b2 (このIDを非表示/違反報告)
薫(プロフ) - ◎まる◎さん» 返信ありがとうございます！本当に面白いです。長いお話をかけるのも凄いなと思います！表現力ありありですよ！作者様の優しい気持ちになれる表現好きです。読んでくださるんですが!?拙すぎて恥ずかしいです(笑)更新頑張ってください！ (2019年5月19日 20時) (レス) id: 8892e5e17b (このIDを非表示/違反報告)
◎まる◎(プロフ) - _noさん» おはようございます(≧∀≦)一気読み…すごい！長い話だから大変でしたよね(>_<)書くたびに話が長くなっていく…。今後も頑張るのでよろしくお願いします！ (2019年5月19日 4時) (レス) id: da4fc601b2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：◎まる◎
| 作成日時：2019年3月9日 13時
