sweeper 10

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3ヶ月後…






隆二side








「………嫌な予感しかしないんだけど！」

直人さんが嫌そうな顔で俺と臣、岩ちゃんを見つめた。







「考えすぎですって。偶然、たまたま、帰りの飛行機がこのメンバーになったってだけですから。」
直人さんには興味なさそうに、岩ちゃんは手元の雑誌に目を通し始めた。







「直人さん、ビビり過ぎだから。A達、今……なんだっけ？どこにいんだっけ？仕事で遠くにいるんだから。」
俺が臣に話を振ると








「あー、今はメキシコ。メキシコ行くって言ってましたから。」
イヤフォンをつけて、映画を見る体制の臣。








「んなことより、直人さん今日誕生日でしょ？帰ったら集まってご飯行きません？ちゃんとしたパーティーは後日やるってことで。」



「え！？いいの？？」



途端にワクワクし始めた直人さんに、3人呆れたように笑って、それぞれが思い思いに飛行機の時間を過ごし始めた時だった。









…








…？








…突然床を履い始めた白い煙…








ざわつき始めた機内…








「…えっ？何？？」
臣もイヤフォンを外して、周りを見始めると…






次々と眠り始める乗客達。






催眠ガス…？





それに気づいた瞬間…





前方のドアが開いて、機長姿の男が、深く被っていた帽子を取ってニヤリと笑った。








「…おま……何……して……。」









…瞬間









…俺の意識は飛んだ。

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