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咲苺side
あの最初の日のように…
A様は月を見つめて…
しばらくすると、私の方を見た。
「……咲苺……ごめんね……忘れている私を見るのは辛かったでしょう?」
優しく微笑んでそう言ったA様に…
「……何でA様が謝るんですか……。怒って……怒って下さい……。私達……これを隠していたんですよ?最低じゃないですか!」
泣きたいのはA様だから……私が泣くなんて許されないのに…
私は涙が止まらなくなった。
A様はシーツに包まったまま
何も言わずに、優しく私の頭を撫でた。
…まるで久遠がいつもするように…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
A様が服を着て、廊下に出ると、彼らの姿はなかった。
A様はずっと無言だった。
その表情からは、怒りも悲しみも…何も感じ取れなかった。
…あぁ
…この人は…
…5年前と同じように…
…また1人で苦しむつもりだ…
…
…
翌日からA様は…
文字通り
仕事の鬼になった。
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◎まる◎(プロフ) - nonさん» ありがとうございますー!番外編の感想頂けてとても嬉しいです。以前にも書いたことがありますが、私が思っていた以上にLevel Sを喜んで頂いた声が多くて嬉しい悲鳴です!今後も喜んで頂けるような作品作りに励みます! (2019年1月9日 22時) (レス) id: 1dba7527db (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - こんばんは。私はLevel Sの様なストーリー好きです。メインも素敵でしたが、隆二くんと夜優ちゃんの番外編がかっこよかったです。まるさんのストーリーはワクワクドキドキそしてきゅんもあるのでとても楽しみです。またこう言うストーリーをお願いしたいです。 (2019年1月9日 18時) (レス) id: 8206495f61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:◎まる◎ | 作成日時:2019年1月8日 4時