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臣side
「…どうする!?あぁ、どうするのが正解!?」
直人さんが頭を抱えて、最善策をひねり出そうと直己さんに声をかけている。
「スタッフに連絡して応援を…」
「間に合わないんちゃいますか!?」
背後で混乱するメンバーと、パスワードが解けないことでパニック状態の前方。
…
久遠さんを置いて行けるわけがない。
…
…どうする?
…どうしたら?
俺は、強くAの腕を引いて、抱き締めた。
「臣!?臣!今は離して!」
腕の中でもがくAに少し強めの口調で諭す。
「A!A、落ち着いて。やみくもに入力したって時間の無駄だ。4人なら絶対に分かるから。落ち着いて考えて。久遠さんは、最後になんて言った?“ちょっとしたジョークだよ。”って言ってたよね?彼の言うジョークって?」
「ジョーク……ジョーク…そもそも久遠ってそんなキャラじゃなくない?」
優雨が焦ったように頭をかきむしる。
「…でもほら……時々、A様をからかってなかった?」
咲苺が助けを求めるようにAを見た。
「そうだよ!ほら!お前、なんか臭いセリフ時々言われてからかわれてたじゃん?心当たりねーの!?」
蓮温がAを覗き込むように言った時…
彼女はふと思いついたように…
静かにキーボードの前に立った。
1文字ずつ…
確認するように入力していく。
全員が固唾を飲んで見守っている画面に入力された言葉に…
言葉を失った。
“ I LOVE YOU NAME ”
ピーっとドアのロックが解除される音…
スーッと彼女の頬を涙が伝う。
Aと蓮温、優雨がなだれこむ様にドアの中へと入った瞬間…
…最初の爆発が起きた。
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◎まる◎(プロフ) - nonさん» ありがとうございますー!番外編の感想頂けてとても嬉しいです。以前にも書いたことがありますが、私が思っていた以上にLevel Sを喜んで頂いた声が多くて嬉しい悲鳴です!今後も喜んで頂けるような作品作りに励みます! (2019年1月9日 22時) (レス) id: 1dba7527db (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - こんばんは。私はLevel Sの様なストーリー好きです。メインも素敵でしたが、隆二くんと夜優ちゃんの番外編がかっこよかったです。まるさんのストーリーはワクワクドキドキそしてきゅんもあるのでとても楽しみです。またこう言うストーリーをお願いしたいです。 (2019年1月9日 18時) (レス) id: 8206495f61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:◎まる◎ | 作成日時:2019年1月8日 4時