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臣side
「………私の全ての財産を投げ打ってでもあなたを助ける。」
Aはガラス越しの久遠に言った。
久遠は困ったように微笑んだ後、静かに首を横に振った。
「俺には、そんな資格はない。」
「…それは…それはA様の為にやったことでしょう？久遠、パスワードを教えて！」
咲苺が泣き叫ぶ。
「…会長を……お前のたった1人の家族を…俺の命の恩人を…救うことが出来なかった……。最期……1人で逝かせてしまった。……そんな俺に、そこまで言ってもらう資格はない。」
久遠の瞳から…初めて涙が流れた。
“開けて！”口々に叫んでいる4人から視線を外した久遠は、俺のことを見つめた。
そして…
『Aを頼む。』
声を出さずにそう言った。
…
頷いた俺に、にっこりと笑った久遠は、くるっとこちらに背を向けて、奥の部屋へと歩き始めた。
「「「「久遠！！！！！」」」」
4人の声に…
ピタッと足を止めた久遠は…
最後にもう一度振り向くと…
…
…
「ちょっとした……ジョークだよ。」
そう言って…
もう振り返ることはなかった。
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◎まる◎(プロフ) - nonさん» ありがとうございますー！番外編の感想頂けてとても嬉しいです。以前にも書いたことがありますが、私が思っていた以上にLevel Sを喜んで頂いた声が多くて嬉しい悲鳴です！今後も喜んで頂けるような作品作りに励みます！ (2019年1月9日 22時) (
レス) id: 1dba7527db (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - こんばんは。私はLevel Sの様なストーリー好きです。メインも素敵でしたが、隆二くんと夜優ちゃんの番外編がかっこよかったです。まるさんのストーリーはワクワクドキドキそしてきゅんもあるのでとても楽しみです。またこう言うストーリーをお願いしたいです。 (2019年1月9日 18時) (レス) id: 8206495f61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：◎まる◎
| 作成日時：2019年1月8日 4時
