sweeper 9

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臣side




「久遠！！お願い！開けて！！！」

ガンガンとドアを叩くA。





真実を聞かされて、愕然とする蓮温と咲苺。






「久遠！後もう少しで最初の爆発が始まる！早く開けて！！」
Aの叫び声に、ハッとしたように蓮温もドアへと向かい
「パスワードを教えろ！」
怒鳴りながらドアを叩いた。






久遠は…







…








…穏やかな








…とても優しい表情を浮かべてこちらを見て言った。








「早く、逃げろ。」








「…嫌よ、絶対にあなたを連れて行く。」
Aはそう言うと、またキーボードの前でパスワードを入れ始めた。




「……A…。」
なだめるように彼女の名前を呼ぶ久遠。





「嫌よ、絶対に嫌。もう誰も失いたくない。」
彼の声を聞かないように、腹ただしげにキーボードを打つA






「……A………ロンドンに行って…聞いてきたんだろ？」







久遠のその一言に…








…Aの動きが止まった。









…









…









…









「…俺は……進行性の癌だ。








…どのみち、長くは生きられない。」

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