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臣side
エリーのナビで山道に入ったところで、3台のバイクが俺たちのワゴンに並走した。
「蓮温達だ。」
隆二が窓を開けると、3人は頷いて、ワゴンの前へと走り出た。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
道はやがて大きな岩壁で行き止まりになる。
急いで車から降りると、バイクから降りた咲苺達が駆け寄って来た。
「登坂、お礼が遅くなってごめん。A様のこと迎えに行ってくれてありがとう。」
頭を下げる咲苺の肩を叩いて
「この後、ちゃんとAと合流してからゆっくりお礼してもらうから。」
あえてふざける俺に、咲苺は微笑んだ。
スタッフにはワゴンで待機してもらう。
「行き止まり……じゃないよね。」
岩ちゃんが考え込むように壁の周囲を歩いて…
「…あった…。」
正面からはトリックアートのように壁一枚のその岩壁は、横から見ると細長い出入り口のような隙間が開いていた。
そこを進むと、広い洞窟へと入る。
岩壁には照明が点いていて、歩きやすくなっていた。
奥へと進むと、現れたのはエレベーター…。
「こんな所にすごいもん作ってんな…。」
健さんの呆然とした声に…
「…こんな所だからバレないと思って作ったんだろ…。」
直人さんがつぶいやいた。
「…行こう。」
俺の声に、誰となく頷いてエレベーターに乗り込む。
エレベーターを降りると、左右に広がる長い廊下に自動で電気が灯っていく。
「…どっちだ?」
二手に分かれよう、そんな話しになった時…
右奥から聞こえた微かな音。
「…こっちだ。」
一斉に右へと走り出す。
沢山の部屋を通り過ぎて…
1番奥へと辿り着いた時目に入ったのは…
…こちらに背を向けて座る神谷と…
その少し離れた場所に立つ…
…
Aだった。
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◎まる◎(プロフ) - nonさん» ありがとうございますー!番外編の感想頂けてとても嬉しいです。以前にも書いたことがありますが、私が思っていた以上にLevel Sを喜んで頂いた声が多くて嬉しい悲鳴です!今後も喜んで頂けるような作品作りに励みます! (2019年1月9日 22時) (レス) id: 1dba7527db (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - こんばんは。私はLevel Sの様なストーリー好きです。メインも素敵でしたが、隆二くんと夜優ちゃんの番外編がかっこよかったです。まるさんのストーリーはワクワクドキドキそしてきゅんもあるのでとても楽しみです。またこう言うストーリーをお願いしたいです。 (2019年1月9日 18時) (レス) id: 8206495f61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:◎まる◎ | 作成日時:2019年1月8日 4時