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「…臣、なんでここに？…仕事は？仕事休める状況じゃないでしょ！？」
止まらない涙はそのままに、私は臣の心配で頭が一杯になった。
「…お前……本当に仕事優先なんだな。言うことがまずそれ？」
くくっと笑った後に
「心配しないで。仕事すっ飛ばして来たなんて言ったらAに幻滅されるからちゃんとやることやって来たから。…でも、あんまりこっちにはいられない。」
そう言うと、ヒョイと私をお姫様抱っこした臣。
「ちょっ！！やめてよ！降ろして！」
「うるさい。俺はこっちに来てから何も食べてなくて腹が減って機嫌が悪いから黙っとけ。」
「そ、それは臣の勝手じゃん！食べれば良かったでしょ！？」
「買いに行ったり食いに行ってる間にお前とすれ違ったらどうすんの？俺の最優先はお前なんだよ！」
ジロリと睨まれて、言葉を失う私。
私を抱っこしたまま、器用に鍵を開けて部屋に入ると…
「…すげー部屋…。」
感心したように呟いて、私をソファーに優しく降ろした。
大きな部屋の外に面した壁は大きなガラス窓になっていて、そこはプライベートプールサイドへと繋がっていた。
「…どうせ…Aも食べてないんでしょ？ルームサービス、適当に頼むから、その間、風呂でも入って来たらいいよ。」
臣はそう言うと、また私を軽々と抱き上げてシャワルームへと運び、“ゆっくり休んでこい”そう言ってドアを閉めた。
鏡の前には、何が何だか分からずに、ポカンと立ち尽くす私。
ただ１つだけ分かったのは…
ここに着いた時に感じていた絶望感がふわっと軽くなった感覚だった。
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◎まる◎(プロフ) - nonさん» ありがとうございますー！番外編の感想頂けてとても嬉しいです。以前にも書いたことがありますが、私が思っていた以上にLevel Sを喜んで頂いた声が多くて嬉しい悲鳴です！今後も喜んで頂けるような作品作りに励みます！ (2019年1月9日 22時) (
レス) id: 1dba7527db (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - こんばんは。私はLevel Sの様なストーリー好きです。メインも素敵でしたが、隆二くんと夜優ちゃんの番外編がかっこよかったです。まるさんのストーリーはワクワクドキドキそしてきゅんもあるのでとても楽しみです。またこう言うストーリーをお願いしたいです。 (2019年1月9日 18時) (レス) id: 8206495f61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：◎まる◎
| 作成日時：2019年1月8日 4時
